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●完全版:6/14(月)◆「チョコレート」のカカオ豆を作る現場で急増する、児童労働の衝撃! ガーナだけでも80万人の……


【注】
下記の文章は、前半のみですが、もし100%掲載の「完全版」
をご希望のかたは、どうぞ、ご連絡下さい。毎回、後半部分が、
真髄です。山田の熱い思いが綴られています。 

難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。

★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
  に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
  今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
  しくお願いします。





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ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

(本誌は100%掲載の「完全版」です)


2021年6月14日(月)号
No.4045

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)

創刊日は2004/10/5。

【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、無関係ですのでご留意下さい。

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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。




(本誌は100%掲載の「完全版」です)




やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。

空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。




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あなたの小さな行動が、人類を大きく救
います。
いま足元にある大地は、世界中につなが
っています。

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(内容に即した写真も載せています)




▼本日の目次▼


【1】

本日は、新作の初公開です!山田の電子本
「社会の裏側!」。

本誌の読者だけに、先に公開します。
毎週、月曜日に新作を掲載。


「チョコレート」のカカオ豆を作る現場
で急増する、児童労働の衝撃!

【2】

あなたやあなたの家族を命懸けで救う、
山田博士作品集!ぜひどうぞ:

(先日の木曜日にご案内しましたが、
まだご覧になっていないかたのために、
再度お載せします)

★山積みの「コーヒーフレッシュ」を、
ミルクと思っているお馬鹿な人たち!
(即実践マニュアル」第20話)





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【1】

▼本日は、新作の初公開です!

山田の電子本「社会の裏側!」。
本誌の読者だけに、先に公開します。
毎週、月曜日に新作を掲載。

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【今回のタイトル】
↓ ↓ ↓

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「チョコレート」のカカオ豆を作る現場
で急増する、児童労働の衝撃!

~ガーナだけでも80万人もの小さな子ど
もが、危険なナタを持って働いています。
一瞬でも、彼らに思いを馳せてほしい~

------------------



【目次……概略が分かります】

★(第1章)

21世紀にもなったいま。世界には、「過
度な肉体労働」に従事している子ども
たちが、なんと1億6000万人もいる。
この衝撃な事実を知った、子ども好きの
ぼくは、もう黙ってはおれません……

★(第2章)

日本は、世界第3位の、「チョコ」消費
国です。だから他人ごとじゃないんで
すね。ちなみに、アフリカの2国で「児
童労働」をする子どもの割合は、この
10年で、31%から45%へと急上昇……

★(第3章)

この「フェアトレード」とは、社会貢献
でも国際貢献でもないんです。文字どお
り、「公平または公正な貿易」……のこ
と。だから、企業たちが叫ぶまでもなく、
いわば当然のことなんですね……










★(第1章)

21世紀にもなったいま。世界には、「過
度な肉体労働」に従事している子ども
たちが、なんと1億6000万人もいる。
この衝撃な事実を知った、子ども好きの
ぼくは、もう黙ってはおれません……




いつも述べていますが、ぼくは子どもが
大好き。

きっと、ぼくの「頭の中の構造」が、彼
らと非常に似ているからそうなのでしょ
うね(おっととと、そこは大きくうなずく
場所じゃないはず、ですけど。笑)。

でも、公園などで飛び跳(は)ねている
子どもたちの仕草や動作を眺めていると、
どんなときでも、チカラがもらえます。

大人たちがとっくに忘れてしまっていた
動物としての自然な動き。

自主性、茶目っ気(け)などなど。

何も隠そうとせずに、目の前にそのまま
提示してくれますからね。

まあ、中には、意地悪なことをしている
男の子もいますが……。

子ども時代は、このように思いっきり飛
び跳ねて遊び、そして一方では、「読み
書きソロバン」などの教育を十分に受け
ること。

それが、必要です。

★★★

そう、子どもたちの「一番の仕事」は、
思いっきり遊び、思いっきり学ぶこと
にあるんですね。

これに尽きます。

これこそが、将来にわたって、自分の
人生の選択肢(せんたくし)を多くして
くれますから。

だって、文字も読めず、文章も書けず、
簡単な計算もできなくては、一つのマ
ニュアルでさえ理解できず、職業を選
ぶのもかなり狭くなってしまいます。

違いますか。

江戸時代に、来日した外国人を驚かせ
たことの一つに、日本人の高い教育水準
があったと言います。

なにしろ、女性や子どもたちを含め、会
う庶民人たちみんなが、読み書きがで
き、また加減乗除(かげんじょうじょ)
などを、いとも素早くやってのける。

★★★

そんな国は、当時の世界では、ありえ
ませんでした。

列強たちの自分の国でさえ、そのよう
な能力は、一部の支配者たちに限られ
ていたわけですからね。

当時の国民の識字(しきじ)率は、日
本が世界一だった……と言われています。

なのに、彼らの国から遠く遠く離れた、
このニッポンという島国では、街を歩い
ているどんなオッサンでも……。

そりゃあ、驚いたことでしょう。

彼らの目を見開いた顔が、目に浮かぶ
ようですぞ(笑)。

このように、「国民全員が知識層」状態
にしたのは、江戸時代の「寺子屋(てら
こや)」でした。

★★★

これについては、明治初年の事例ですが、
当時の「東京府」がおこなった調査が
あります。

それによれば、「寺子屋」の師匠(しし
ょう)の大半は、江戸の●●だったそう
ですね(●●は、下記の設問をご覧下
さい)。

いやあ、凄(すご)いなあ。

つまり、その師匠さんたちも、その先輩
から、先祖代々、学んできたわけです
から。

日本社会には、長くこういう教育が続い
ていたことになります。

師匠たちの多くは男性だったようです
が、でも、都市部、とくに江戸などで
は、女性の師匠もいたそうですよ。

★★★

そして、師匠たちは、「寺子屋」に学び
にやってくる子どもたち一人ひとりの、
親の職業や本人の希望を考えて、それ
ぞれにあったカリキュラムを作るよう
な、「個別教育」をおこなっていたので
すね。

う~むむむ(もう、うなるしかない)。

日本が明治維新以来、短期間で世界の
列強と並ぶようになったのは、そのよう
な下地(したじ)があったからなんです
ね。

そのため、ぼくは、とくに子どもたち
への「教育というものの大切さ」そして
重要性を、身に染みて感じております。

★★★

それなのに……。

21世紀にもなったいま。

世界には、「過度な肉体労働」に従事して
いる子どもたちが、なんと1億6000万
人もいる……!

この衝撃な事実を知った、子ども好きの
ぼくは、もう黙ってはおれません。

いつものように、痩馬(やせうま)の
ロシナンテにまたがった、ドン・キホー
テの心境で、槍(やり)を持ちます(笑)。

子どもたちは、労働をしている間は、
もちろん学校にも行けず、学ぶこともで
きません。

いや、十分に遊ぶこともできない。

人は、遊ぶことで知恵がつくのです。

そして、一番学ばなくてはならない子
ども時代の貴重な時間を、大人たちと
「労働」をして過ごしてしまう。

★★★

これほど、悲しいことが、ありますか。

子どもたちが学校にも行けず、先述した
ような「読み書きソロバン」もできなく
なるということは、将来の自分たちの
人生に、大きな負荷(ふか)を与えます。

そして、世界が、どれだけ「形だけの
援助」をしたとしても、その国が発展
することは、非常に難しいことになり
ます。

列強の植民地にされていた、いまの
アフリカ諸国を見てみて下さい。

列強たちは、アフリカの植民地の人たち
に、教育をうけさせませんでした。

まあ、反抗されることを嫌ったからなの
でしょうが、そのこと自体、この植民地
政策が完全に間違っていることの証明
ですよね。

★★★

いずれにしても、こうして、国民が「読
み書きソロバン」さえできなければ、み
んなで「幸せの方向」に向かおうと思っ
ても、意思疎通さえ不可能になります。

教育とは、本当に大切なんです。

このように、一度、子どもたちに教育
の場が奪われてしまえば、その影響は、
その国全体の弱体化に未来永劫(みら
いえいごう)、続くことになるわけで
すね

そうすれば、いつまで経っても、「児
童労働」は無くなりません。

悲しいことです。
悲しいことです。

★★★

ぼくたちが食べている、甘い「チョコ
レート」(以下、「チョコ」)。

それを頬張っている人たちは、いかにも
幸せそうな顔をしていらっしゃいます。

でも、その「甘い」裏側に、こうした
「児童労働」という苦(にが)くて悲
しい問題が隠れていたんですね。

驚きでしょう?

しかも、「チョコ」メーカーたちの言う
ように、この問題が改善しているんだ
という言葉とは裏腹に、この現実は、
年を追って、深刻になっています。

いったい、何が起こっているのか。

そして、それに対して、ぼくたちはどう
すればいいのか。

しかも、マスコミたちは、スポンサーの
目を気にするあまり、「チョコ」の生産
者の実態については、ひと言も報道しよ
うとはしません。

これではいつまで経っても、日本のぼく
たちは、「チョコ」の実態を知ることが
できませんよね。

バレンタインなどでは、「チョコ」を
いかに売るかなどの報道ばかりです。

そこで、この「チョコ」にまつわる「児
童労働」について、下記で、それらの現
実を述べてみたいと思っています。





★(第2章)

日本は、世界第3位の、「チョコ」消費
国です。だから他人ごとじゃないんで
すね。ちなみに、アフリカの2国で「児
童労働」をする子どもの割合は、この
10年で、31%から45%へと急上昇……




日本は、世界第3位の、「チョコ」消費
国です。

この小さな島国の日本がそうだと聞き
ますと、改めて、少し驚きますよね。

でも、それだけ、ぼくたち消費者のほ
うも、今回の問題についての責任が大
きいと言えるのかもしれません。

他人ごとじゃないんです。

日本での消費量が、年間約28万トン
だとか。

その「チョコ」の原材料は、もうご存
じのように、「カカオ豆」です。

現在、世界で取引される約480万トン
の、この「カカオ豆」のうち、7割以
上が西アフリカの2国で生産されて
います(2017現在の数字)。

ガーナと、コートジボワール。

この2国なんですが、日本は、ガーナ
からの輸入のほうが断然多い。

約7割ほどが、ガーナから輸入されて
いるようですね。

★★★

そう言えば、「ガーナ」なんていう名
前のついた「チョコ」があったよう
ですなあ……(笑)。

余談ですが、ぼくはこれを製造してい
るロッテ社の商品は、一度たりとも求
めたことがありません(理由はもう
お分かりだと思いますが……)。

まあ、それはともかく、何も問題がな
ければ、どこの国から「カカオ豆」を
輸入しようが、いっこうに構わないの
ですが、大問題が、そこに存在して
いました。

そう、「児童労働」。

いま挙げた、西アフリカにあるこの2
国だけでも、こうした「児童労働」を強
制的にされている人数が、222万人と言
われています。

★★★

まあ、でもこの数字なんて、とてもはっ
きりしたものじゃないはずです。

実際は、もっともっと多くの子どもたち
が、この「カカオ豆」生産労働に従事
させられていることでしょう。

だって、親は本当のことなど他者には
言いませんし、しかも、これらの国では
「表向きは」禁止ですから。

もし自分の子どもを「労働」させていた
ことが分かれば、即、罰金です。

だから、外国人がちょいと訪ねて調査など
しても、実態は見えないはず。

だから、この数字は、あくまでも参考程度
に思っていて下さい。

★★★

最近の調査によりますと、ここ数年の
「児童労働」の人数は、増加の一途(い
っと)です。

アメリカ労働省の依頼を受けたシカゴ
大学の世論調査センター(NORC)は、
調査を開始しています。

きっと、アメリカ政府も、こうした
「児童労働」や、それにともなう「子ど
もの人身売買」を、このまま放置しておく
ことができなくなったのでしょうね。

まあ、アメリカ国内でもじつは……(笑)。

それはともかく、2019年の10月半ばに
発表された調査報告書によりますと、コ
ートジボワールとガーナの「カカオ栽培
地域」では、こうです。

「児童労働」にあたる子どもの割合は、
2008~2019年の間に、31%から45%
へと、14ポイントも増加しているんで
すね。

★★★

驚きです。

これまでに、「チョコ」メーカーたちは、
「児童労働」を無くすためと言って、さ
まざまな約束を果たしてきたとは言って
いますが、それらはことごとく、見事に
失敗したわけですね。

でも、企業たちは、何も驚いてなんかいま
せん。

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