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●完全版:3/15(月)◆お~い、今日からもう、「ペットボトル」を利用するの、絶対に止めようよ! 日本周辺の貝類たちに……


【注】
下記の文章は、前半のみですが、もし100%掲載の「完全版」
をご希望のかたは、どうぞ、ご連絡下さい。毎回、後半部分に
は、結論も含め、山田の熱い思いが綴られています。 

難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。

★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
  に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
  今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
  しくお願いします。ありがとうございました。




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ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

(本誌は100%掲載の「完全版」です)


2021年3月15日(月)号
No.3977

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)

創刊日は2004/10/5。

【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、無関係ですのでご留意下さい。

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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。





(本誌は100%掲載の「完全版」です)




やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。

空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。




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あなたの小さな行動が、人類を大きく救
います。
いま足元にある大地は、世界中につなが
っています。

http://www.facebook.com/yamada.inochi
(内容に即した写真も載せています)





▼本日の目次▼


【1】

山田の電子本「社会の裏側!」の新作
の内容です。本邦初公開原稿ですが、
読者のかたに、まず、内容をお知らせ
します(後日電子本に作成する予定):

(毎週月曜日に、新作を掲載します)


お~い、今日からもう、「ペットボトル」
を利用するの、絶対に止めようよ!

【2】

noteに、先週月曜日の「完全版」を
掲載しました(3/8号)。

ぜひご覧下さい。

現役の、95歳女性カメラマンに学ぶ、
真の「長寿人生」の秘訣はこれだ!





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【1】

▼山田の電子本「社会の裏側!」本邦
初原稿

(毎週「月曜日の早朝5時」を楽しみに
していて下さい)

後日、概略などを付けて、電子本として
公開する予定。ただ、読者のかただけに
は、いち早く、こうして案内しています。

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【今回のタイトル】
↓ ↓ ↓

------------------

お~い、今日からもう、「ペットボトル」
を利用するの、絶対に止めようよ!

~日本周辺の貝類たちに、「マイクロプラ
スチック」汚染がもっとも深刻なのは、こ
のせいです。しかも、ボトルのフタは「環
境ホルモン」のため、免疫を低下させます~

------------------


【目次】


★(第1章)

魚介類に含まれている「マイクロプラス
チック」の量を、その種別や産地別に比
較したデータが、イギリスで報告されま
した。それによりますと、なんと、「アジ
ア産の軟体動物(貝類など)」が、最も強
く汚染されているというわけですね……

★(第2章)

日本周辺海域に、「マイクロプラスチッ
ク」が多い理由のもう一つの大きな原因
は、日本列島の周囲の「海流」でしょう。
そして、この「POPs」は、非常に油
に溶けやすいため、生きものの……

★(第3章)

ところで、先述しましたが、この「ペッ
トボトル」のフタ。あのキュッと締める
小さなフタのことです(笑)。あのフタは、
まさしく「環ホル」(環境ホルモン)な
んですね。なぜなら……





★(第1章)

魚介類に含まれている「マイクロプラス
チック」の量を、その種別や産地別に比
較したデータが、イギリスで報告されま
した。それによりますと、なんと、「アジ
ア産の軟体動物(貝類など)」が、最も強
く汚染されているというわけですね……




いつも述べていますように、ぼくは、魚
大好き人間です。

焼きサバの匂い。
焼きガレイの匂い。
煮たイワシの匂い。

ワン君じゃありませんが、思わず、鼻を
ピクピクさせたいほど。

でも、そんなぼくでも、「海底」に潜(ひ
そ)んでいる生きものだけは食べませ
ん(笑)。

なぜだと思います?

港がすぐ近くにある町で育ったせいか、
子どものころから魚類は大好きで、当時、
実家で飼っていた大きなシェパードと、
グッツグッツ煮たイワシなどを、取り合
いをしながら、食べていたものです。

あれ、本当に美味(おい)しかったなあ。

なにしろ、港に揚(あ)がった、取り立
てのイワシです。

ピチピチして、柔らかく、骨まで丸ごと
食べたものです(ただの食いしん坊な
だけ)。

★★★

いまも、同世代の人たちより体が丈夫な
のは、そのせいかもしれませんなあ
(おっと、頭の中身はいつまで経って
も、同世代より劣っていますが……)。

それほど魚食人間であるぼくなのですが、
のちに上京してからは、「海底」で生き
ている、アサリやムール貝、カキ、ホタ
テなどの貝類、それに、カレイやヒラメ
などは、ほとんど食べた記憶がありま
せん。

とくに、カレイは、ぼくの故郷では名産で
したので、じつは、とても大好きでした。

でも、もう食べられない。

当時の、あの匂いや味をもう忘れてしまい
ましたね(本当は、問題がなければ、大好
きなのです)。

でも、いまのような世界環境では、その
ようなものを、わざわざ食べる気持ちに
はなれません。

★★★

きっと、今回のこの原稿をご覧になった皆
さんも、ぼくと同じような考えになられる
かもね。

まあ、それでも、人それぞれですから、
いつも謙虚なぼくは(誰のこと?)、それ
以上は何も言いませんが……(笑)。

いつかも、この欄で述べた「マイクロ●●」
(●●は、下記の設問をご覧下さい)。

もち、この深刻な現状については、皆さ
ん、覚えて下さったですよね。

国連の環境汚染の専門家会議では、この
「マイクロプラスチック」のことを、5
mm 以下の小さなプラスチックだと、定
義しております。

つまり、こんな小さなものを、あの広い
海の中で見つけようとしても、それは無
理というものです。

だから、パッと見では、誰もその存在自
体、分かりません。

それほど、非常に小さな破片なんですね。

★★★

ま、常識に考えて、こんなものを、食卓
でお皿に盛って食べたいと思うような人
はいますまい。

たとえ、これらを体に取り込み、いくつ
かは体から排出され、そして人体には何
も「問題がない」……というような研究
がなされたとしても、そうですよね(笑)。

やはりぼくたちは動物ですから、自然
の中で生きているものを食べたいし、身
近にある自然ものもを食べたい。

間違っても、そのような「マイクロプラ
スチック」などを食べたくはありません。

ま、これは、動物としての本能でしょう。

これはほかの生きものたちにとっても、
同じです。

誰しも、このような「マイクロプラス
チック」は、出来る限り避けようと考
えるのが現実というものです。

★★★

ところがうれしいことに、最近、こうし
た魚介類に含まれている「マイクロプラ
スチック」の量を、その種別や産地別に
比較したデータが、報告されました。

それによりますと、なんと、「アジア産
の軟体動物(貝類など)」が、最も強く
汚染されているというわけですね。

えっと……、忘れている人もいらっし
ゃるかもしれませんが、日本は確かアジ
アの一国でしたよね。

そのため、このような現実を知れば、
もう黙ってはおれません。

この研究は、イギリス・ハルヨーク医科
大学のEvangelos Danopoulosさんたちに
よるもの。

このDanopoulosさんは、世界各地での
「マイクロプラスチック」汚染の実態を
把握するために、2020年10月までに発
表された論文を対象とするシステマティ
ックレビューとメタ解析(かいせき)を
実施したと言います。

★★★

なんとなく、難しそうですが……(笑)。

まあ別に何ということもありません。

「文献をくまなく調査したり」「複数の
研究の結果を統合して、より高い見地
から分析する」こと……なんですね。

え?

かえって分からなくなった?

あなた、いまいる温(あたた)かい部屋
の窓を大きく開けて、首をヌッと突き出
すといいですよ。

すると、外の冷気が頭に当たり、ひょっ
として少しは、「お利口(りこう)さん
になれる」かも……(笑)。

★★★

まあ、いずれにしても、そうした調査の
結果、どういう魚介類に、この「マイ
クロプラスチック」が多いのか、分かっ
たのです。

それは……。

「軟体(なんたい)動物(たとえば、
アサリ、ムール貝、カキ、ホタテな
ど)」が最も多かった……。

これらは、冒頭で述べた、「海底に潜
む生きもの」ですよね(笑)。

若いころからの「ぼくの予感」が、ピ
タリ、当たりました。

なんと、湿重量(水分も含む重量)
1g当たり0~10.5個も含まれていた
……と言います。

★★★

そして、それら「軟体動物」の主要消
費国は、中国、オーストラリア、カナ
ダ、日本、アメリカであり、そのあと
にヨーロッパとイギリスが続いている
とか。

その「軟体動物」以外ではどうなのか
と言いますと……。

甲殻(こうかく)類(エビ、カニなど)
が同0.1~8.6個、そして魚類は同0〜
1.9個でした。

そして、その「産地別」では……。

なんと、なんと、なんと……アジア海域
で採取された軟体動物が最も激しく汚染
されていたというわけですね。

先述しましたように、確か、日本は、ア
ジア海域に入るのでしたね。

★★★

そして、この調査では、ヒトが摂取する
「マイクロプラスチック」の最大量は、
1年間に5万5,000個近くに達するとも
推定されています(一人で、です)。

この原著論文はこちら。
Danopoulos E, et al. Environ Health Pers
pect. 2020; 128: 126002.

なんとも凄(すさ)まじいですよね。

ただ、嘆いてばかりいても、何も始ま
りません。

このような世界をぼくたちは、何も変
えることができないものでしょうか。

いやいや、できます(反語。笑)。

それは……。




★(第2章)

日本周辺海域に、「マイクロプラスチッ
ク」が多い理由のもう一つの大きな原因
は、日本列島の周囲の「海流」でしょう。
そして、この「POPs」は、非常に油
に溶けやすいため、生きものの……




その前に、なぜ日本周辺の海域に、この
「マイクロプラスチック」が多いのでし
ょうね。

皆さん、漠然と、まあそうかもしれない
なとは頭で思っていらっしゃるでしょう
が、じつは、最近の調査で、それが現実
となりました。

(下記は、「海洋プラスチック汚染と持
続可能社会」。東京農工大学・高田秀重
さんの講演録を参考にしました。ありが
とうございました。2019/08/17)。

最近の調査では、この「マイクロプラス
チック」の浮遊量が多いのは、黒海、地
中海、それに中東からインド、東南アジ
アの南岸、それから日本の南岸、ユーラ
シア大陸の南岸……ということでした。

これは、まあそうでしょうね。

だって、何の対策もしなければ、人間た
ちの活動に合わせて、この「マイクロプ
ラスチック」が自然界に飛び出すでしょ
うから。

★★★

こうして、世界全体では、なんと、5兆
個から 50 兆個の「マイクロプラスチッ
ク」とプラスチックが浮遊していると
推定されているようです。

いまや、まさに世界の海は、この「マイ
クロプラスチック」漬けなんですね。

とくに、日本周辺の太平洋側にその浮遊
量が多かったようですが、そのときは、
まだ日本海側は少ないようになっていま
した。

でも、事実は、トンデモナイ。

上記の調査は2012年までの資料だった
ため、そうなっていたそうですが、そ
の後の社会は、大きく変化しています。

皆さん、ご想像のとおり、中国や東南
アジアでの「自然破壊活動」が凄(す
さ)まじいですからね。

環境省のサポートで、九州大学と東京
海洋大学で、日本海側も含めた日本周
辺の調査がおこなわれました。

それによれば、まあ驚きます。

日本海側は、「マイクロプラスチック」
浮遊量が少ないどころか、太平洋側と
同じぐらい、多く浮遊しているわけで
すね。

しかも日本周辺の海域での「マイクロ
プラスチック」の浮遊量は、世界の他
の海域に比べて 30 倍くらい多いこと
も、明らかになったのです。

30倍!

★★★

もう、目が回りますよね。

なぜ、日本周辺海域に、この「マイクロ
プラスチック」が多いのか。

それは、ぼくたち日本人があまりにも、
「使い捨てプラスチック」を使い過ぎて
いることが、一つの大きな原因です。

なにしろ、「使い捨てプラスチック」の
国民一人当たりの消費量は、第1位がア
メリカ。

その次の第2位が、なんと日本なんです。

まあ、考えてみれば、「使い捨てプラス
チック」の代表格の、あの「ペットボト
ル」は、どこにでもある自販機で、誰で
も、いつでも、どこでも、買えますから
ね。

こんな国は、世界広しと言えども、日本
だけ。

★★★

確かに日本は治安がいいため、真夜中で
も自販機が置いてあります。

でも、そこで「使い捨てプラスチック」
が自由に買えることについては、何の自
慢にもなりません。

こうした「使い捨てプラスチック」が大
量に売られていることが、いま述べた日
本周辺海域での「マイクロプラスチック」
の多さにつながっています。

あとでも言いますが、ぼくは、この「ペ
ットボトル」だけでも、即、生産も使用
も、いますぐに禁止すべきだと思ってい
ます。

これほど、環境を壊し、海洋生物たちを
殺し、しかも、後述しますように、人間
まで壊しているような容器は、ぼくたち
には不要です。

いつまで、企業たちが大量に商品を売る
ための「手助け」を、政府は続けるので
しょうか。

★★★

それに、これも後述しますが、「ペットボ
トル」のあの小さな「フタ」。

じつは、あれこそ、「環ホル」(環境ホル
モン)そのものなんですね。

まあ、これについては、あとで述べるこ
とにします。

日本周辺海域に、「マイクロプラスチッ
ク」が多い理由のもう一つの大きな原因
は、日本列島の周囲の「海流」でしょう
ね。

もうご存じのように、日本列島には、南
から暖流の黒潮が太平洋岸を北に向かっ
て流れています。

そして同時に、南からは、対馬(つしま)
列島あたりから日本海側に「対馬暖流
(対馬海流)」も流れ込んでいます。

★★★

このような地理的要因が、中国や東南ア
ジアで海に流された「プラスチック」が、
そのまま「マイクロプラスチック」とな
って日本に運ばれてくる。

この要因も、かなり大きいわけですね。

しかも、こうした国々は、「プラスチッ
ク」の廃棄物管理が十分整っていません。

そのため、そこから海に出た「プラスチ
ック」が黒潮の流れに乗り、日本周辺ま
でくるわけですね。

そしてその間に強烈な紫外線と波の力で、
ボロボロになり、「マイクロプラスチッ
ク」の姿になって、ぼくたちの身近に押
し寄せているわけです。

でも、これらの外国がそのような行為を
しているのも、ぼくたち日本人の責任で
もあるんですよ(笑)。

★★★

え?

どうしてなのかって?

だって私、いつも「ペットボトル」を利用
はするけれど、毎回、ちゃんとリサイクル
に出しているし、コンビニの入り口にも、
「ペットボトル」を捨てる箱があるじゃな
い。

私、いつも、そこにきちんと入れているの
よ。

けっして道端に捨てたりもしないし、紙と
いっしょに混ぜて、ごまかして捨てたりも
していないわよ、エヘン。

だから、私、環境にいいことを、いつもし
ているんだ。

……なんて、おっしゃる、あなた。

まさか、それ本気で思っているわけじゃな
いでしょうね。

はい、ご愁傷(しゅうしょう)様…(笑)。

それらの「ペットボトル」は、みな本当に
リサイクルされていると思います?

じつは、下記でも述べますが、全体の12
%ほどは、そのまま自然界に流れていまし
た。

そして、それらのたとえ一部でも海に流れ
れば、それは莫大な数になるわけですね。

★★★

「ペットボトル」は、日本では、製品ご
とに見ますと、一番リサイクル率、ある
いは回収率の高い製品です。

でも、その回収率が高いと言ってはみて
も、けっして 100% ではありません。

それはそうですよね。
中には、そのままポイ捨ての人もいるで
しょうし、野外ではリサイクルの箱も
ない。

そのままポイ捨てする人も少なくはない
でしょう。

そのため、この回収率は、ここ数年、「85
% 前後」で推移しているんですね。

まあ、多くて88%。

そうしますと、12%ほどが未回収になり
ますよね。

ぼくたちは、この日本で大量に「ペット
ボトル」を利用していますが、この日本
全体を見ますと、年間200億本以上だと
言いますから、その未回収は、24億本
……となります。

そうですよね。

★★★

まあ、それらすべてが川から海に流れる
わけでもないでしょう。

中には焼却されるものもあるでしょう。

仮に、その中でわずか1%だけだったと
しても、それが海洋に出れば、どうなり
ます?

2400万本ですよね。

つまり、1年間で、24000000本(この数
字、あっているかなあ。笑)。

これだけの本数が、毎年毎年、海へド
ンブラコ。

ぼくたちが、この「ペットボトル」を利
用する限り、今後も、これだけの「マイ
クロプラスチック」が海に流れ込み、魚
たちを苦しめ、先述したように、とくに
海底で「ひっそりと静かに平和に暮らし
いる」生きものたちの体を痛めつけて
いる。

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