企画の極意は、「やりたい!」と「顧客の本音」の接点を探ることにある。

▼取り上げる記事

仕事を心から楽しむ、ヒトを幸せにする企画が生まれる。「心ときめく住まい」ができるまで

▼こんな記事

デベロッパー「コスモスイニシア」で、リノベーションマンションを企画する女性社員・奥本裕美子さんのインタビュー記事。「ビールが美味しく飲める家」「毎月花やハーブが届く、植物と暮らす家」「洗面台の床に体組成計が埋め込まれており手軽に健康管理できる家」などのユニークな事例、そしてどうやってアイデアを生み出しているのかについて書かれた記事。

▼感想

結論:

企画の極意は、「やりたい!」と「顧客の本音」の接点を探ることにあると、改めて気づかされた記事だった。

理由:

理想だけでは一人よがりになる可能性があるし、お客さんの要望にただただ答えていくだけでは凡庸なものに落ち着いてしまうから。

紹介されていた「ビールを美味しく飲める家」は、各部屋に1年間無料契約のビールサーバーが設置されていて、内装にはビールの泡をモチーフにしたデザインがあしらわれている家。これがこの上なく、「三方よし」な家なのだ。

企画した奥本さんとしては、「愛媛の家庭では蛇口からポンジュースが出てくるっていう都市伝説のように、ビールがいつでも家で飲めればいいな」と理想を描く。(奥本さんもビール好きらしい)

タッグを組んだ大手醸造会社としては、「兼ねてから住宅にビールサーバーを提供したかった」という思いが叶って満足。

住人からは「部屋もとてもオシャレにされていて、ビールを飲む楽しみがこれまで以上のものになった」という声があるらしい。

安心、快適、便利なのは大前提。そこから一歩先の、暮らしに価値をもたらし、家に帰るとときめきを感じるような住まいに昇華させる。この考え方のは学びが深い。


おわり







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