一瞬一瞬を愛でる生き方に憧れる

フードエッセイスト平野紗季子さんの紡ぐ言葉が好きだ。

いま、『私は散歩とごはんが好き(犬かよ)。』を読んでいるんだけど、これはただの散歩とご飯の記録じゃない。

人生の楽しみ方、一瞬一瞬への愛の注ぎ方のコツの指南書だと思う。

たとえば、ちょっとした風邪はスパイスで治ると思っているから風邪を引いた時は「カレーチャンス到来!」と考えてお気に入りのカレー屋さんに行くらしい。

発想を転換して、マイナスなものをマイナスのままで終わらせずに「楽しみ」にまで昇華させる素晴らしさよ。

他にも、お店の佇まい、店主の人柄、街全体の雰囲気ごと繊細に感じている人なんだな。ともすれば、見逃してしまいそうな、ほんの一瞬の出来事にも、愛のある突っ込みを入れている。

人生を堪能し尽くしている感じが、文章から滲み出ていて、私もそんな風に生きられたら人生もととれると思うのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?