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変化と共に生きる

先日、父母と夫と4人で、母方の実家に帰省しました。
母方の実家には幼少期、夏休みになると1ヶ月くらい滞在し
従姉妹が大集合して賑やかな夏を過ごしていました。

高校生くらいになると、
各々忙しくなって田舎にも行く事が減った。

大人になると色々な事情が個々に生じて、
大好きな人が他界したり、
自分たちの人生に想像もしなかった出来事が起きたり、
振り返るとこの20年間、私だけじゃなく、みんなに良い思い出が見えなくなる程、悲しい事が起きたりしたなと思います。

久しぶりに行く田舎の風景は、少し変わっていた。
あの頃、たくさんの人が集まって賑やかで、、
あの家と環境を守っていたんだと思った。

住む人が減り、集う人が減った為に、あの頃の姿を保つ事が難しくなって、だんだんと自然に吸収されて行く。それを見て、私は少し寂しくなった。

寂しく思う自分の感覚は正常だと思うが、その寂しさ以上の感情を生み出すのは筋違いだとも思った。

あの場に集わなくなったのは、私たちで、あの場に集わなくなった後も、あそこで生きて来た人が、今の環境を作っただけの事で、それを残念に思う事は、恥ずかしい事だと思った。

みんなで集まると昔話をするのは、今の思い出がないからなのかもしれないと思った。
でも、同時に、昔話をあんなに楽しそうに、あの頃の自分たちの罪悪感を許し合うように話す母と叔母を見て、時間の経過の優しさも感じた。

苦しかった頃の思い出話を聞きながら、その苦しさが終わる日が来ることを知れた。

当たり前の事ではあるが、状況は変わる。

人が作ったものも、自然も、人間関係も、心のあり方も全部変わる。
変わることはコントロールできないことも多い。
それは、色々な物や事に影響されるから。そして、影響を与えるすべてのものが変化してしまうからだ。

変わって行くことを知る。
変わって行くことを知りながら、今を生きる。

今の私には、なかなか難しい事だけど
大好きな人たちが経験してきた事を見せてもらって、それを活かさない事が一番、失礼な事だと思った。

日々色々あるけれど、見せてもらった事を時折思い出しながら
変化と共に、素敵な人生を生きていきたいと思った。




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