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冬
言葉も本も音楽も、別に抱きとめてくれる訳でも、飛び込ませてくれる訳でもないから、冷たいなとは思うけどそれでも、あってよかったとはいつも思う。
冬は人肌が恋しくなるというのが、人間の本能であるだけまだよかった。決して(恐らく)少なくはない割合で、他人も自分と同じような状況におかれていると分かれば、この寒さの中に取り残されている人々のことを、労りたい、やさしくしたいというきもちも不思議と湧いてくる。(傍観)
分厚い毛布でも、無印のふかふかのパジャマでも、柚子の香りがするお風呂でも、温かいココアでも温まらないこの空洞、今年も持て余しているよね。
育てている植物が冬を越してくれたらいいな。
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