仕事に私情をもち出す
休職してから、使っているお金をいかに減らすか考えている。(お金のことを考えるようになったきっかけについては、以下記事を読んでください。)
本は買わずに図書館で
私は読書が好きなので、本屋に行くと結構ためらわずに新刊を買っていたが、ここ最近は図書館で借りるようにしている。
今話題の本はすぐに読めないが、少し前に売れた本などを見かけると、図書館で十分読書は楽しめるかもと思い始めた。
今、読んでいる本はこちら。
傷を愛せるか 宮地尚子著
精神科医師である著者が日常のなかで考えたことについて書かれているが、そのなかに「女らしさと男らしさ」という章がある。
詳しい内容は割愛するが、女性である著者がどんなときに男性的なふるまいをするか考えたとき、それは「仕事モード」のときだという。そして、「仕事モード」において必要なこととして以下のように述べている。
「仕事モード」で必要なのは、効率的であること、論理的であること、自分の有能性を示し、競争に勝つことなどである。個人的事情はもち出さないことなども求められやすい。
個人的事情を仕事にもち出す
個人的事情とは、たとえば職場のあの人は好きだけどあの人は嫌いという態度を露骨に出したり、家族や恋人とうまくいかなくて仕事よりそっちで頭がいっぱいだったり、とかそういうことではないだろうか。
この一文を読んで、私はまさに仕事に個人的事情をもち出している女であるなぁと感じた。
というのも婚約したのだが、上司や近しい人に報告をしたあとに、婚約者から振られるという出来事があり、そこから仕事もうまくいかなくなって・・・という状況に今陥っているからだ。
婚約解消後はなんとか働き続けていたのだが、ずっと根底に暗い気持ちがあり、それを周囲に悟られぬよう必死に普通を装っていた。
日々を積み重ねていくなかでいつかは立ち直るだろう、立ち直らねば、と思っていたのだが、気持ちが折れてしまったのが昨年の秋。それ以降仕事にはまだ戻れていない。
休職に至ったきっかけを上司に尋ねられて、業務内容に対する不満を多少述べたのだが、本当は一番苦痛だったのは周りの社員の家族の話を聞くことだったかもしれない。
気持ちが落ち着いているときはお子さんや旦那さんの話を楽しく聞けるときもあるのだが、内心家族の話なんてしてこないでほしいと思う日も多かった。
でも、私の結婚話がうまくいかなかったことは職場の人には関係がない。当たり前だが。
ただ家族の日々あった出来事を話しているだけなのに過剰に反応してしまう自分が情けなかった。
仕事とプライベートは別のものなのに。
婚約破棄くらいで仕事を辞めるのは駄目か?
インターネットで婚約破談について検索したことがある。すると同じような体験をした人は結構いて、辛くて仕事を辞めたいという相談も見かけた。
ネットでの匿名相談なので想像はつくが、婚約破棄くらいで仕事を辞めるのは人生を舐めている、とか仕事まで失うのは愚かだ、といったような強めの意見が多かったように思う。
強め、というか至極真っ当な意見かもしれない。
私もプライベートが原因で仕事に行かないとか、仕事を辞めるとかは社会人失格かなという気持ちは今もある。
でも、実際にしばらく休んでみて、他の人がどう考えるなんてどうだって良いから自分が辛いなら休めば良いんじゃないかとも思ってきている。
確かに職場の人には迷惑はかけるが、人間そんなに強くならなくても良いんじゃないか。少なくとも、私は強くはなりたいが、困ったことに弱さばかり抱えている。
自分のしんどい気持ちを抑えて仕事を優先することを習慣化してしまわないよう、弱いなりに生きていく道を見つけていきたい。