『彼女は最終兵器』
虫籠のカガステルの音楽を作ってくれた黒石ひとみさんは実は『最終兵器』でした。最終兵器黒石ひとみさんと出会ったLAST EXILEでのお話をします。 この作品の音楽は当初、売れっ子の管○よう子さんにほぼ決まっていました。ところが喜びもつかの間、突然断りの連絡。理由は「知り合いがおなじスタジオの別の作品でイヤな思いをしたから」というものでした。当事者でもなく詳細を知らないボクには寝耳に水、とても納得のいくものではありません。断られ落ち込んでいる所に音楽Pがやって来て言いました。
「実は、最終兵器を隠してあるんです」
「さいしゅう・・・へいき?」
素敵な響きの魔法の言葉を語る音楽P。
「平気、ほら全然平気でしょう?」
「なんたって、最終兵器ですから」なんてオヤジギャグは言いませんでしたけど、とにかくそれが黒石ひとみさんとの出会いになりました。
黒石ひとみさん、藤原麻紀さん、山本由紀さんの女性三人で組まれたユニット『Dolce Triade』が生み出したラスエグのための音楽は、華奢な女性たちが作り出したとは思えないパワーと迫力、そして美しい旋律をもった本当にすばらしい曲ばかり。黒石ひとみさんとはその後も『銀翼のファム』『RYO』でご一緒していただいて、素敵な音楽でフィルムに命を吹き込んでもらいました。
最近ネットでボクが言われている言葉にこんなのがありました『黒石ひとみの無駄使い!』「上手い!座布団五枚!星七つ!」
本当に贅沢で申し訳ないです。
そこは『世界一、運の良い監督(小林誠氏)』ということでお許しを。
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