『騎士道精神なんて、クソっくらえ!』
「わたし結婚することになりました」
ラヴィからメールが来たのは夏真っ盛りの七月の終わり。お相手はもちろんクラウスではありません。 沢山の嬉しいと、ほんのちょっとの寂しいが同居して娘を嫁に出す父親ってきっとこんな感じなのかな~って『ラスエグ』で初めて出会ったときのことを思い出しました。
ラヴィ役に斎藤千和さんを選んだ決め手は『声質』と『ナチュラルで感情のこもったお芝居』でした。 声優の技術というのはボクにはよくわかりませんが『間を開けないための息遣い』などアニメ特有の [技術]が個人的にあまり好みではなかったので 『お芝居はまだまだだけど声質が良い』と『上手だけど芝居がアニメっぽい』ではプロデューサーや音響監督さんに無理を言ってでも『声質の良いナチュラル芝居』の役者さんを『ラスエグ』では選ばせてもらいました。 タチアナ役の喜多村英梨さんは高校生でしたが声が本当に良かったし、花澤香菜さんと白木杏奈さんも自然な感じがとても好きで選んだことを覚えています。
話をラヴィ役のオーディションに戻します。
斎藤千和さんは『ラヴィとしての声質』 『ナチュラルなお芝居』『感情のこもったお芝居』 すべてそろった上にものすごく上手な方でした。
もちろん満場一致でラヴィ役に決定です。
ラヴィで印象に残っているのは第四話のファットチキンのおばあさんの怪談話と最終話で父親の亡きがらを見た瞬間のラヴィが感情を爆発させるシーン。 ラヴィで一番好きなセリフはもちろん
「騎士道精神なんて、クソっくらえ!」です。
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