『まっくろくろすけ』
初めて村田蓮爾さんに会ったのは『青の6号』の打ち上げのときでした。服だけでなく、帽子や靴も全て『まっくろくろすけ』とても印象に残っています。 一見近寄りがたい黒ずくめの衣装に身を包んだ村田さんでしたが、直接話をしてみると気取りのない気さくな方でした。ラスエグが動き出した当初はまだ関西にお住まいで、わざわざこの作品のために東京に通ってきてくれました。
スケジュールがきつくなってからはスタジオの入っているビルの一室に寝泊まりして朝から晩までキャラクターを書くだけでなく、二話や十五話では原画まで書いてくれてすごく助けられました。
そんな大変な現場もようやく最終回を迎えて、アフレコスタジオでの出来事です。役者さんたちに記念のサインをもらおうと大きなイラストボードを買っていきました。見学に来てくれた村田さんに図々しくもイラストをおねだりしたら村田さんはいやな顔一つしないでボードの真ん中にアルヴィスを書いてくれました。
カメラ目線で微笑むアルヴィスの周りに大勢の役者さんやスタッフのサインとイラストで一杯の素敵な色紙が完成しました。 このサインボードは『ラスエグBOX』に付いている『ラストエグザイル・クロニクル』で見ることができます。 実物は、もちろん我が家の家宝として大切に保管してあります。
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