見出し画像

『肥田文さん』

LAST EXILEで初めてご一緒して以降、ほとんどの作品で編集をお願いしているのが肥田文さん。誰からも好かれるとても信頼できる方で、その素敵な外見とは裏腹に性格はとても男前で超イケメンな女性です。

アニメミライ『RYO』の編集が始まる直前、肥田さんに言われました。
「今回の編集は、テレビで行きますか? それとも映画ですか?「・・・」あまりのかっこ良さにしばらく見とれてしまいました「え、映画でお願いします」そう答えるのが精一杯。テレビと映画では視聴者の集中度合いが異なりますから、カットの長さや間の長さをどうするかを肥田さんは聞いてくれたのでした。

そんな彼女は事前にコンテを渡してもあえて目を通さずに編集に取りかかります。「何故ですか?」尋ねたことがあります。「先入観なしにフィルムを見たいから」その答えからは『ファーストカット』へのこだわりが見えます。たとえフィルムになっていても、編集的に不必要と判断したカットは容赦なく捨てていく勇気。「そのカットはアニメーターさんががんばってくれたので切らないで――」そんな言葉に左右されたりはせず、最善のフィルムを目指す潔さが伝わってきます。ですから、彼女が不要と判断したカットはよほどのことが無い限り諦めるようにしています、アニメーターさんに後でお詫びすることになっても。肥田さんのご主人はボクと同じアニメ監督です。お二人が結婚をされた後に聞きました。「旦那さんのどこに惹かれたの?」「コンテがカッコ良いとこ!」即答です。肥田文ファンの監督さんたちに聞かせたかった。ごちそうさまでした(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?