2023シーズンを迎えるにあたって
松本山雅サポーターの皆さん。今年1本目の山雅に関してのnoteブログとなります。今年もよろしくお願いいたします。
今回は、『2023シーズンを迎えるにあたって』と題しまして、組織の面についてあくまでも個人の考えですが考察してみたり、自分の心構え的なものを書いたりしてみたので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
◇ 大変革
霜田正浩氏を探る
今シーズン、山雅は名波前監督との契約を満了とし、霜田正浩新監督を迎え入れた。霜田監督は、過去に山口や大宮、ベトナムのサイゴンFCの指揮を執った経験がある。さらに、日本サッカー協会の技術委員長を務めた経験を持つ。前体制からの変化をざっくりというと、
もちろん、霜田監督も言うように攻守は一体として捉えるものだが、わかりやすく表現するとすればこういう形になるのではないか。ボール保持率を上げるというより、
という認識をしている。
それが、今までの霜田さんの率いたチームのボール保持率を見ると高い数値になっているというだけの話というように捉えている。(個人の感想です)
霜田監督の書籍〘1%の成功をつかむ99%の準備力〙を読んでみたのだが、そこからわかったのは、『圧倒的な準備』をして挑む準備型の人間であること。ただ、大宮時代などのゲームを見ると試合中の修正の部分はやや不安がある。
圧倒的な準備をして試合をして、試合が終わったら練習で修正して限界まで詰めてまた試合。この繰り返しというイメージを持った。
しかし、失点の面など不安の声も多くある。そんな霜田監督を支えるコーチ人を紹介していきたい。
その前に!大事なコーナーを忘れていた。自分が読んだ霜田監督の書籍の中から目についたワードを挙げてみる。
これは先程も言ったように、準備型の監督。正確な検証を行い、そこから現在地を確認して過去の反省を踏まえて施策を考える。検証→修正→実戦のサイクル。こういうイメージをしてみた。
霜田監督のインタビュー記事などを見ると、概念という言葉を多用している。これは英語にするとコンセプト。パターンではなく、まずは概念(コンセプト)として落とし込む。これを意味するのではないか。
本の内容を一部拾ってみると、レノファ時代のコンセプト=概念は『戦術的、情熱的なフットボールをすること』。かなり漠然としている。霜田監督は、コンセプトは幹だけで良くて、具体的にしてしまうと選手たちが縛られてしまうからあえてざっくり言うらしい。この、『戦術的』な部分の指示にあたるところは、『論理的な思考から相手を分析し、自分たちの力を過大評価せずに勝つ確率をどう上げるか、相手に勝つためにはどう戦えばハマるか、を考えて練習してプレーしよう』と伝えていたようだ。
『こうすれば絶対に勝てる』はない。だから、その中でいかに勝つ確率を上げるか。それは『こうやって勝つ』という設計図をつくる。
この言葉から、去年の山雅は『どんな形でもいいからとにかく勝つ』だったが、新体制は勝つために『どうするのか』を徹底的に追求していくのではないかと考察する。
自分の考察をまとめると…
《私的な考察》
・準備型の人間である。
・漠然とした目標・目的から逆算して考える。
・結果とそこへ向けたプロセスを一体として捉えている。
では、今度こそ霜田監督を支えるコーチ陣を見ていこう。
霜田監督を支えるコーチ陣
簡単な図を作成したのでこちらを参照までに。
まずは、早川コーチ。ヘッドコーチ的な位置づけになるだろう。言い方を変えると参謀、霜田監督の右腕となる。J1での監督歴もあり、去年はヘッドコーチとして横浜FCの1年でのJ1復帰に貢献した。
次に、坪井コーチ。昨季、岩政監督就任後、鹿島のコーチに就任するもわずか半年足らずでクラブを去り山雅へ。自らの哲学を持った人物だ。新たなスタイルをより洗練されたものにしていく役割に期待したい。
そして、山口時代も霜田監督のもとで働いた武石コーチ。霜田監督の考え方は誰よりも把握しているだろう。サポートに期待したい。
この他、フィジカルコーチには実績充分の國保氏。ゴールキーパーコーチは、長野とトレードとなる形で吉本氏が就任している。
この体制を見ると、霜田監督と似た哲学的なものを持った人物が集った形で、『主体的な攻撃』というコンセプトを感じられる。攻撃に重心をかけることを表明したと言ってもいいようなメンツだ。雑な言い方にはなるが、簡単に言うと『守備も攻撃!とにかく攻めまくる!』というように考えた。
霜田監督に不安な点はあるが、それをサポートするだけの体制は整ったと言っていいだろう。
ちなみに、予想布陣はこんな感じ。正直、序列はもちろん、攻撃陣の配置はなかなか読めない。
◇最後に
迷走に迷走を続けた、反町監督退任後の3年間。更地になったことを考えると、このタイミングの大変革は間違っていないと思う。ここまでの方向転換はJリーグ加盟後おそらく最大で、茨の道に進むとも言える。そこで、サポーターは『我慢する』ことも大切だと思う。最初から結果を求めすぎるのは酷だ。今年は結果のためにどうするかという方向からアプローチしていくことが霜田監督の記事などから予想される。時間は必要だ。まさに『千里の道も一歩から』。
結果はおまけ。そこまでのプロセスがあっての結果。自分はこれぐらいの気持ちでいる。難しいシーズンになることは間違いないが、過去に囚われず、新しい松本山雅のサッカーを学び、考え、理解しようとする。ここを大切にしていきたい。
『One soul 積小為大』。
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