「研修を受けても役に立たない」という発言について

部門の教育担当の役割も担っている私が何らかの研修を企画するたびに「研修を受けても役に立たない」という発言があります。
これ、そのいいっぷりから私は「研修には意味がない」と受け取っていたのですが、この発言の意図についてよくよく話を深掘りしていくとどうも「研修だけをやっても役に立たない」という意味だということがわかってきました。

もちろん研修を受けた”だけ”では何の役にも立たなくて、研修で得た知識を実際に試してみて、そこで大抵はうまくいかないのでもう一度、知識を自分なりに理解し直して、また試して、と繰り返し使っていくうちに身につけていくものです。そういった意味で発言した内容はその通りではあります。
(そして、一部分の人は研修を受ければその知識を得たと思っている人がいるっぽいです。だからこその発言だったようでもあります)

しかし、その人の意図としては、若干「だから現場で学ぶしかない、そしてそれはその人のセンスだ」ぐらいの感じがあり、それはでも違うなと思ったのであります。現場で学ぶ必要はありますが、そこにベースとなる知識があるのとないとではそこからの伸び方が全然変わってしまいます。少なくとも私の周りの優秀な人はそうやって知識やスキルを伸ばしていってます。逆に伸び悩んでいる人はこのベースの知識がないんですよね。

兎にも角にも研修を受けただけでは意味がないけど、研修を受けないと伸びないよ、という自分なりの結論に達したのであります。

#蛇足ですが、こういった自分では当たり前と思っていることを突拍子もない角度から発言してくれることで自分がどのように考えているのかを整理するきっかけをくれるのでとてもありがたいです。周りに同じような考え方をする人ばかりだと自分の考えを整理しないままに突き進んでいつかどこかで痛い目を見ますからね。
(とはいいつつもイラつくこともあるのも事実なのですがwww)

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