コスプレイヤーさんに画像データを渡すときのスピード感は超重要
コスプレ界隈でたびたび話題になる画像の渡し方や方法、スピードのお話です。今回はとくにスピードについて思うことを書いてみます。
私のポリシーとしてはできるだけ撮影した当日に、画像データを渡すようにしています。とくに指定などない場合は、ギガファイルで。
スタジオにWi-Fiが飛んでいたり、手持ちのモバイルWi-Fiルーターの電波環境が良い場合は、レイヤーさんが着替えている間やスタジオを出てからアフターの際に、LINEグループのアルバムにアップしたりもします。
可能な限り速く!が鉄則です。
渡す画像はjpg撮って出しです。そもそもRAWデータは保存していません、jpgのみです。
とにかく速くをモットーにしているのですが、いくつか理由があるので列挙します。少し長いですが、お付き合いください。
(1) 撮影した写真を早く見たい欲求を満たすため
これが根本だと思います。誰しも撮影した写真は早く見たいはずです。
かつて、フィルムカメラで撮影した際、お店に現像に出して戻ってくるまでのワクワク感と同時に、できるだけ早く見たい気持ちがあったはず。現像が少しでも早いお店に出しに行ったりもしていました。
速さというのはそれだけで価値があります。しかも、ネット時代になった今では、よりスピード感は重要視するべきでしょう。
例えば、現像に1週間かかるからという理由で、すぐにデータを送ることを渋るカメラマンがいます。現像に時間がかかるなら、先にjpgデータを送ればいいだけです。それをしないことに誰に何の得があるのかまったく理解できません。
例えば、せっかく撮影して仕上げた画像をレイヤーさんがTwitterなどで使ってくれないとボヤくカメラマンがいます。よほどへんてこな画像でなければ、コスプレした直後に画像が送られてきたら使おう!という気持ちにもなります。逆に、コスプレしてから日が経てば経つほど、テンションは落ちていき、使おうという気持ちがどんどん薄れていきます。
例えば、レタッチもばっちりの画像を上げたけど速報写メのほうが、リツイートやいいねの反応が多いとボヤくレイヤーさんもいます。ネット上の「情報」においては、初出し情報、つまり速報が閲覧者をもっとも強く引きつけます。このことを理解していれば速報写メがもっとも反応が多いのは自然であることは分かるでしょう。新作画像を早く見たいのは閲覧している側も同じということです。
逆に時間をかけてしっかりレタッチや加工をした画像への反応が多く欲しい場合は、それまで速報的な投稿を控えるようにすればいいのです。
(2) 被写体にとっての成果物を残すため
今でこそ、スマホの自撮りでレイヤーさんも綺麗な画像をすぐに手に入れることができるようになりましたが、それでも撮影後、レイヤーさんのその日の成果物としては撮影した画像しかないわけです。それを1週間以上待たせるのはあまりにもカメラマン側の都合を押し付けすぎだと思います。
(3) 渡し忘れなどのミスを防ぐため
「仕事」という表現だと誤解を招くかもしれませんが、「その日の仕事はなるだけその日のうちに」というポリシーを守っておくことがミスを軽減することになります。
例えば月に2~3回撮影している程度ならともかく、月に14~15回程度の撮影をしている場合、その月に撮影したものを全て覚えておくだけでも大変です。正直忘れます。そんな状況で、いちいち1週間後に画像を送っていてはとても回らないし、渡し忘れや渡し間違いのミスが発生してもおかしくはありません。
(4) レイヤーさんも忘れてしまうため
月に4回以上はコスプレをしているようなレイヤーさんになると、撮影後は次の準備にかかります。撮影は楽しいもので思い出にもなりますが、予定が詰まっているレイヤーさんになると、いつ・なんのコスプレをしたか自分でも把握し切れない人もいます。
忘れたころに画像が送られてくるのと、撮影直後に送られてくるのと、どちらがより嬉しいでしょうか?撮影画像は鮮度が大事です。
私が考えるに、カメラマンの都合でレイヤーさんを待たせる重要な意味はまずありません。ROM撮影や写真集用の撮影の場合ならまた話は変わってきますが、そうでなければスピードは超重要です。
現像を理由にすぐに画像を渡さないカメラマンは、もう少し撮られる側の気持ちを考えたほうがいいと思います。
もちろん「いつでもいいですよ」と言ってくれるレイヤーさんがほとんどだと思います。しかし、早いに越したことがないのは自分が待たされる側になれば少しは理解できるのではないかと思います。
ちなみにフィルムからの現像が最短で30分でできる時代です。デジタルがアナログよりずっとずっと遅いのは決して正常だとは言えないでしょう。
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