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インタビュー&コラム

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ビーネイチャースクールにまつわる人物のインタビュー&コラムです
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記事一覧

メグさん(松元恵さん)が語る(4)20歳の誓い「最後は海女!」

将来は海女になるんだって話してたっけ? もう着々と計画が進んでるのよ。実は倒れる前、3年ぐらい前に、南伊豆のほうに家も借りてて、住民票はもう移してあるの。2015年に下田で素潜りの大会を開いたこともあって、ありがたいことにご縁ができたからね。徐々に向こうにシフトしようと思いつつ、今はまだ行ったり来たりだけど。ちょこちょこと通って、少しずつ地域に溶け込もうとしているところ。 海女になるのって結構タイヘンなの。漁業権が必要なんだけど、「ください」って言って「はい、どうぞ」という

メグさん(松元恵さん)が語る(3)あたしの野性〜レールに乗らない人生

Be-Nature Schoolの2017年のテーマは「野生」なんだって? あたしも野性的? 確かに、言われてみると、本能の赴くままに生きてきたかもね。その最たるものが、入院してるときにやっぱり出たな!と思って。 実は2015年の暮れに倒れたのよ。プールから上がった途端、ものすごい頭痛がして病院に運ばれて、そのまま入院。病院ってベッドに寝かされたまま、いろいろチューブにつながれるじゃない? あれがすごくイヤだったみたいで、無意識だったんだけど、全部はずしちゃったらしいの。ど

メグさん(松元恵さん)が語る(2)ルーツは鹿児島の海

あたしの両親は2人とも鹿児島出身。松元の「元」がつく名前のルーツはほとんど鹿児島なの。父は鹿児島市内の出身だったけど、母の生まれは県南の吹上浜ってところ。 あたしが生まれるころ、両親は鹿児島から出てきて三鷹に住み込みで働いてるときだったんだけど、そこには赤ん坊は住めないってことで、母がいったん鹿児島に帰ってあたしを産んで、あたしは2歳半ぐらいまで鹿児島のおばあちゃんのところにいたの。自分では覚えてないけどね。 その後はすぐ東京に戻ってきたんだけど、小学校の夏休みに親に連れ

メグさん(松元恵さん)が語る(1)御蔵島のイルカと衝撃の出会い

いよいよ「聞き書きインタビュー」シリーズも最終回を迎えます。トリを務めていただくのはメグ(松元恵)さん。ジャック・マイヨールとの出会いがきっかけでフリーダイビングに目覚めたメグさんは、1998年に日本代表選手として初めて世界大会に出場、2010年には金メダル獲得という快挙を成し遂げました。フリーダイビングの先駆者として後輩の育成にあたると同時に、Be-Nature Schoolでも海の楽しさをたくさんの人に伝えてきたメグさんの野望を伺いました。 ・・・・・ そうかぁ、もう

ようちゃん(村尾洋介さん)が語る いつも誰かと共有していたから

Be-Nature School での経験は、どんな意味があったのでしょうか。 今、何を感じてどんな暮らしをしているのでしょうか? 20周年の節目に、一人ひとりの声を聴いてみたい。そんな想いから続けてきた参加者インタビュー。今回は、ようちゃんこと村尾洋介さん。 ようちゃんは2000年に開催した1年間のプログラム、海のこころ案内人養成ゼミナール(=通称海ゼミ)の卒業生です。Be-Nature Schoolに参加していた2000年当時も、バリバリの働き盛りまっただ中で日々の仕事

たかちゃん(岩谷孝子さん)が語る(3)みんなの「かあちゃん」でありたい

長野に来て、実際に始めてみてわかったことがあるの。日本の社会的養護の環境って、すごい遅れてるわけ。いちばん手薄なところの真っ只中!っていう感じ。インターナショナルどころか、発展途上なんだよね。 家庭崩壊とかで親が子供を育てられなくなると、9割の子が児童養護施設に行くんだよね。でも、施設の職員さんは3交代勤務だったりして、いつも同じ人に見守ってもらえるわけじゃない。職員さんもバーンアウトして入れ替わりも多いし。 自分の家庭はおろか、親代わりの人もいないところで育ってさ、子供

たかちゃん(岩谷孝子さん)が語る(2)インターナショナル孤児院で子供たちに未来を!

長野には1998年、息子が1歳になるちょっと前に越してきた。この前19歳になったから、長野自体には18年。最初は駒ヶ根に住んで、ここ伊那市高遠に土地を買ってからは15年くらいかな。 Be-Nature Schoolの講師をしたこともある環境エンジニアのダグラス・ファーが駒ヶ根に住んでいて、夫の友達だったから、しょっちゅう遊びに来てたんだよね。秋から冬にかけて、どこの家も干し柿や大根を干してたりして、自給的で身土不二的な暮らしを当たり前にやっている景色があって。「いいとこだな

たかちゃん(岩谷孝子さん)が語る(1)「陸の哺乳類」としてどこを目指すのか?

恒例「聞き書きインタビュー」シリーズ第4弾。今回はたかちゃん(岩谷孝子さん)の登場です。これまで、マーロン、ヒゲさん、どんぐりのお三方がそろって話題にしていたように、Be-Nature School立ち上げの立役者といえばたかちゃん。ですが、開講してからのかかわりは案外短かったこともあり、ちょっぴりミステリアスな存在かも!? その魅力的な人柄と、信州高遠での精力的な取り組みをご紹介します! ・・・・・ Be-Nature Schoolが20年ってすごいよね! マーロンと初

りか(笠原利香さん)が語る(2)夢が現実に

導かれるかのように石垣島に移住し、現在は、青珊瑚で有名な白保という集落に暮らしている、通称りか(笠原利香)さんです。インタビューの後半は、Be-Nature Schoolを卒業し16年たって、夢がどう現実になっていったのか。そこのところを聴いてみたい思います。 ・・・・・ Q4:Be-Nature Schoolでの体験や出会いは、今の自分の暮らし方や生き方、価値観にどのような影響を与えましたか? 心や体に素直に生きられるようになりました。その延長に今の自分があります。自

りか(笠原利香さん)が語る(1) 自分にとって大事なこと

Be-Nature Schoolに参加された皆さんが、今、何を感じどのように人生を歩んでいるのでしょうか?……ひとり一人の声を聞いてみたいという思いから、インタビューを始めました。 今回は、りかこと笠原利香さんです。 りかは1999年のBasicコース4期生のひとり。当時は、月2回のレクチャーとフィールドプログラムに、神戸から通ってきていました。その後、2000年に、海のこころ案内人養成ゼミナールを受講し、スキンダイビングインストラクターへと進んでいきました。2008~2

どんぐり(長野修平さん)が語る(3)知恵につながる種を次世代へ

自分たちが頑張ってやってきたBe-Nature Schoolを、受け継いでくれる人がいるのはありがたいね。 立ち上げから2年経って「この先どうする?」って話してたとき、もし森さんもやめるって言ったら終わってたよね。森さんはさ、その後も何度か「オレやめようかな」って口にするときがあったけど、僕はいつも「じゃ、やめなよ」って言ってた。そう言われてやめるくらいだったらやめたほうがいいから。 人間って、何かにしがみついてるとよくないの。執着を放つことで次が開けてくるわけ。「せっか

どんぐり(長野修平さん)が語る(2)PRマンからの転身

いよいよプログラムが始まって、講師のギャラはきちんとしたものの、どうしてもBe-Nature School自体は大金を稼げる事業じゃないから、森さんや孝子さん、僕の給料なんか出たことないわけ。2年間、ほとんどボランティアっていうかさ、将来に投資してた感じ。事業運営っていう大変な仕事を、もう、ずーっと手弁当で全部やってた。 で、さすがに「このままじゃぁ、あれなんで、どうする?」って話になって、孝子さんはアイサーチに戻ることに。僕も自分のやりたい道を行くことにした。ちょうど、ネ

どんぐり(長野修平さん)が語る(1)人生が変わるような体験を

「聞き書きインタビュー」シリーズの第3弾は、長野修平さんの登場です。ネイチャークラフト作家として知られる長野さん、実は初期のBe-Nature Schoolに深くかかわった一人です。当時のニックネームはなぜか「どんぐり」。相模原の里山に半セルフビルドで建てられたアトリエを訪ね、設立当初の様子、そして今につながる思いを語っていただきました! ・・・・・ Be-Nature Schoolにかかわるそもそものきっかけは、仕事でアイサーチ・ジャパン(国際イルカ・クジラ教育リサーチ

リナ(望月理奈さん)が語る 海の底でお昼寝〜ありのままでいられること

Be-Nature Schoolを経験した後、皆さんは何を感じ何を考え、毎日を生きているのでしょうか? ビーネイチャースクールでの自然や人との出会いは、今でも何かしらのかけらを残しているのでしょうか? スクール20周年を機会に、ひとり一人の声を聞いてみたい。そんな想いから始めるアンケート形式のインタビューです。 その第一弾、リナこと望月理奈さんをご紹介します。 リナは1996年、20年前のBe-Nature School 『ベーシックコース』1期生のひとりです。その後、