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ジャニ―喜多川の性加害で最も悪質なのは所属人気タレントである~ジャニーズ性加害事件ジャーナル(前編)


1:問題解決に必要な悪のランキング

ジャニーズ事務所がジャニ―喜多川前社長の性加害について謝罪会見をしてから1週間が過ぎる中、マスコミがまた異様な報道を始めた。

スポンサー企業がドミノ式にジャニーズ・タレントの広告起用を止める中、テレビメディアがタレントに罪はないと一斉に擁護し始めたのだ。
その波に乗ってか、ジャニーズ事務所は今後1年間、広告料はすべて所属タレントに直接渡すという声明を出し、タレントをかばう姿勢を見せた。

要するにマスコミは数十年続けてきたジャニーズへの営利的な忖度を
事務所本体からタレントに切替えて、またジャニーズで金もうけを企んでいるということだ。

一般的にこの未曽有の性加害事件に関する悪のランキングは
1:ジャニ―喜多川
2:事務所所幹部
3:マスコミ
という順位で、ジャニーズ・タレントは除外されている。

しかし私はこの逆の順位が真実だと考えている。つまりジャニーズのタレント、具体的には現所属・未所属に関わらず、10年以上に渡りジャニーズで富と名声を得たベテラン人気タレントこそが最大の悪だということだ。

1:ジャニーズ・タレント
2:マスコミ
3:事務所幹部

加えてジャニ―喜多川は除外されるというのが私の考えである。
タレントにはジャニ―の性被害者だった可能性もあるが、それを差し引いても彼らの罪は最も重く、根拠はこれから説明する。

私は問題解決において、最も悪いものを明らかにすることが1番重要なポイントだと考えている。問題点の排除や是正において、最悪な要因をまず見つけ出すことは最優先事項だ。そのため病気でも最悪の因子をできるだけ早く見つけて最初に取り除くことが最良の治療法になる。

一方で、どの問題に関しても悪のランク付けをせずに複合的な要因をあげ、現状維持を図るために問題を無駄に複雑化させるものがいる。それが自民党やChatGPTのいつもの手口だ。

ジャニーズ性加害事件に関わる4者を比較し、3者に関しては4つのポイントからその悪質さをランク付けすることで、この大問題の核心に迫りたい。

2:精神障害者としてのジャニ―喜多川

私はジャニ―喜多川が、この性加害事件の関係者の中で最も罪が軽いと見ている。事務所幹部・マスコミ・タレントと比較して最も罪が軽いということだ。もちろん、これはジャニ―自身が引き起こした性犯罪であり、世界にもほぼ類のない未曽有の重犯罪だということも分かっている。

だが、まずジャニ―が精神病を患っていることを考えねばならない。

被害者の調査を行った精神科医もふくむ日本の特別チームはジャニ―が「パラフィリア症」という精神疾患を持っていたことを明らかにした。それは50年に渡って数百人の少年に性加害を続けていた事実だけでも明らかだ。

2023年9月の朝日新聞紙のこの性加害事件に関するシリーズ・コラムでは、ジャニ―が少年時代、戦時中に疎開した和歌山県で毎日のように性加害を受けていた話を本人から聞いたという知人の証言が記載されていた。

姉のメリーは「ジャニ―は病気だから少年への性加害も仕方ない」といったことを知人に語ったことでも知られている。

ジャニ―喜田川は精神障害者であったため、そのぶん罪も軽くなる。精神病者の最たる特徴は自制が効かない、自分で自分をコントロールできない点にあり、重犯罪だとしてでも行為の責任は負えない。仮にジャニ―が刑事告訴されていたとしても、健常者よりもかなり減刑されていただろう。

そんなバカな、芸能界であれほどの成功を収めたジャニ―喜多川が重度の精神病なワケがないと思っている人もいるだろう。

だが、資本主義下では1つのことに過剰な貪欲さを持つ1点集中型のタイプが成功しやすいシステムになっている。それはアスペルガーに代表される精神障害の根本的な症状と一致する。

テクノロジーの巨人、ジョブズとゲイツは多くの医師にその言動からアスペルガーと診断され、スピルバーグ監督に至っては自らそうだと公表した。

ジャニ―は極度にマスコミに出るのを嫌っていて、その私生活は今も謎のベールに包まれている。マスコミが使える写真でさえ数枚に限られていたほど、彼の素性は事務所や業界全体によって厳重に管理されていた。

精神病者の中には極度のナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害者)がいて、症状が分かりやすく表に出る病人の場合、過度なプライドから人前に出るのを極度に嫌がる者もいる。

ジャニ―の私生活を覆う謎のベールの大きさは、そのまま彼の精神病の度合いの大きさを物語っているのではないだろうか。

3:未必の故意という共犯者の条件

重大犯罪の主犯がジャニ―のように自制心のない精神障害者であれば、分別のある周囲の人間の連帯責任の方が重くなる。

彼らが止められる立場でも犯行を許容していれば「未必の故意」が成立し、日本の刑法でも共犯者(共謀共同正犯)とみなされる事がある。
参照: 未必の故意が認められた具体的なケース。

精神病者の犯罪被害が恐ろしく拡大した場合、本人よりも大きな責任が問われるのは周囲の人間、引いては社会全体になる。

ただしその犯行を止めることに命の危険が伴うなどの深刻なリスクが伴う時に限り、未必の故意や連帯責任は消える。

ナチスのヒトラーやロシアのプーチンに逆らえば殺されるリスクが発生する。しかしジャニ―に逆らっても、せいぜい会社を首になる、社会的な地位が脅かされる程度であり、それは深刻なリスクには当たらない。

後述もするが欧米における同様の性加害事件では、この程度のリスクしかない複数の関係者は、事件の共謀者として懲役刑になっている。

特にタレントの多くは、共謀罪に相当する可能性が極めて高い。この点については詳しく後述する。


4:性加害を最も間近で見ていたのは?

ジャニ―喜多川が精神障害者だったことから、彼の性加害事件のより大きな責任は周囲にいた3者になる。

事務所幹部・マスコミ・タレントの3者であり、その悪質さを比較する上で1つ目のポイントは、性加害を知りながら放置していたという事だ。この点で悪のランクは、こうなる。

1:ジャニーズ・タレント
2:事務所幹部
3:マスコミ

ここでの判断基準は、犯行を知っている度合いである。

元社長の藤島ジュリーが個人的にも性加害を認めたことで、事務所幹部も充分知っていたことが明らかになった。

マスコミもまた20年前の週刊文春訴訟から問題を知りながら放置してきたことを認めた。両社を比較すると事務所幹部はジャニ―との距離が近いため、マスコミより悪質だと言える。

一方で所属の人気タレントたちは、みんなそろって噂レベルでしか知らなかったと語っている。それが本当であれば罪は軽くなるが、この点は極めて疑わしい。

同じ事務所の所属タレントが数百人規模で40年に渡って性加害を受けていた。この事実だけで、長年所属した人気タレントの多くもそれを知っていたと考えるのは当然のことだ。

もし本当に知らなかったのであれば元SMAPや嵐レベルのスターたちが共同記者会見をして、説得力のある釈明をするべきだ。

彼らが性加害の被害者だったとしても、長期に渡るジャニ―喜多川との未必の故意・共謀の罪の疑惑は重い。今後も人前に出て芸能活動を続けたいのなら、事実を明らかにする責任がある。

元フォーリーブスの北公次など、被害者の数多くの告白から読み取れる最大のポイントは、事務所内ではジャニ―との性交がスターになる通過儀礼としてはっきり存在したという点だ。多くの被害者は、性交を拒むと事務所から急に仕事がなくなったと証言している。

この点が真実であれば、性交を拒んで辞めた人よりも
人気スターになった者たちの方が
性加害にあったり、またそれを目撃
したりした可能性が高いということだ。

主犯のジャニ―との距離は事務所幹部
よりもタレントたちの方が近い。
メリーのような親族でも間近に犯行を見たことは
ないハズであり、タレントたちはより罪が重い。


一方で人気タレントたちが口をそろえて噂レベルの認識だったと言い張ることは、被害者たちがウソをついていると言っているようなものだ。

もっと言えば性加害は、ジャニ―に気に入られることで売れたいと思っていた不純な人たちにしか及ばなかったと言っているようなものだ。

だからこそ被害者の会には、「噂レベルの認識だった」との人気タレントたちのコメントを聞くたびに哀しくなったという人もいたのだ。

いずれにせよ人気の所属タレントたちがが一斉に知らなかったと言い張るのは、口裏合わせも疑われる明らかにおかしいことだ。

ジャニーズ・タレントは、マスコミはもちろん事務所幹部やジャニ―の親族よりも間近で性加害を見て、それを熟知していたことが充分に考えられる。

知りながら放置した、この1つ目のポイントで知っている度合いを基準に考えると、事務所幹部・マスコミ・タレントの3者を比較すれば最も悪質なのは、長年所属した人気タレントたちになる。

(後編につづく)


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