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紹介のための導入を考えてみている。

「紹介する道具」としての「導入シナリオ」

2023年のゲームライフの目標に「RPGのシナリオを考える」も入れました。
かつては結構プレイしていたのですが、最近は全く触っていませんでした。せめて、シナリオをつらつら考えるくらいの時間は費やしたいな…と思って数年。まったくできていなかったのですが、参加したゲーム会で、あるシステムのプレゼンを受けたことをきっかけに、考えてみようと思い立ったのです。

この時のプレゼンでは、ゲームマスターの方が
世界設定を紹介、キャラメイク、遭遇1つの処理、成長
を限られた時間(60~90分?)で体験させていただきました。私も含め、その場で集まったメンバーです。
判定に必要なダイスセット(4~20面を人数分!)や、アイテムをカード化(手書きのイラスト!)した小道具までご用意くださっていました。

プレイに参加したのは、ほんとうに久しぶりだったのですが
それもさることながら導入の手法が印象に残りました。感じ入って時間をすごしていました。

それをきっかけに、冒頭に挙げた目標のためにやってみようと思ったわけなのです。できればライトなシステムを選んで、考えてみようと。

RPGにおける「導入シナリオ」構想の楽しさ(個人的所感)

選択したシステムについては、別項に譲ります。
「導入シナリオ」を考えることをはじめたのですが、これが結構面白い。当日集まれる限られた時間で、世界観の体感・基本システムの骨格の把握・プレイ体験を盛り込むのは、制約が多くやってみるとたいへんですが、創意工夫する余地が多く、極めて面白い時間です。

例えば、先の体験では、キャラメイクも含んでいました。それは、キャラメイクが6面ダイス3個を数回ふるだけであり、プレイヤーの意思決定が少なかったので簡単に作成できるからだと思います(もちろん、プレイヤーの意思を反映するキャラクター作成もできますが、このセッションでは用いていません)。
選択したシステムでは、作成時にプレイヤーが決定・判断することが求められるため、キャラメイクを行うとプレイ時間が不足します。そこで、事前作成キャラクターを用意することにしたのですが、これにたいへん時間がかかり、また楽しみました。リプレイ記事を読むと、キャラクターの背景設定を初期能力に影響させていたので、個々の背景も自分で作らねばなりません。

システム、背景が体験、体感でき、さらに一定時間(90分以内など)でおさまる制約下で構成するのは、創意工夫の余地が多く、チャレンジングです。アプローチもシステムによって異なるため、世界観の体感・基本システムの骨格の把握・プレイ体験の各要素の取り入れかたや時間配分に悩むのは楽しいです。これについても、また別項で記したいと思います。

シミュレーションウォーゲームにおける導入

では、シミュレーションウォーゲームの場合どうなるのかと。

一般的には、ルール量が多いので当日にルールの説明を受けてプレイすることは稀です。また、時間を要するものが多いので、取り敢えず1ゲームやってみる方法もとりにくいです。
参加メンバーが事前にルールを読んでおき(さらに、ソロプレイしておくのがベター)、ルールを理解したうえでプレイに臨むのが一般的でしょう。プレイに至るまでの時間コストが大きいのがシミュレーションウォーゲームの特性かもしれません。

一方で、テーマ(歴史題材)が色濃く表現される(ディティールが強く表現される~ルールが多いことを意味するものではない)のが特徴なので、テーマやタイトル(※1)を挙げてプレイヤーを募ることができるでしょう。ユーロゲームでは、史実をモチーフにしていてもフレーバー程度なら、テーマのみで募るのは難しいかもしれません(もちろん、歴史的事象とシステムがうまく噛み合っているゲームも少なくありません)。

また、スケール(1ターンの時間、マップの縮尺)や、プレイヤーの視点(ウォーゲームは大小あれど組織の長の視点でデザインされる…)も合わせて情報提供(識者のブログでもBGGでも)されれば、おおよそをつかむことができます。
とはいえ、やはり、特に未知のゲーム(※2)の場合、事前準備のコストを考えるとプレイに二の足を踏むことは少なくないのでしょうね。

そこで、ウォーゲームでも導入方法のバリエーションがあるのかな、とつらつら思いを巡らせていました。

昨年の今ごろ、こんなツィート(ポスト)を見かけたことを思い出しました。
(転載についてご本人の承諾いただいています)

よく「お試しプレイ」とブログなどで表現されることがありますが、慣れる→体験する、にシフトし、かつ一緒の空間で実施されることで多くのゲームを体験する機会を提供できる、いわば、「お試しの集中実施」といえるのかもしれません。ウォーゲームの場合、2名でプレイするタイトルが圧倒的に多いのでこの形式のプレゼン/紹介は成り立つと思います。(なお、ここでは、紹介する側とされる側とがインタラクティブなやり取りを通じて体感する方法で考えています)

とはいえ、現実的には、お試しだけの集中実施は難しいかもしれません。
でも、ゲーム会のクローズ前の1時間などできるのかもしれないな…とも思うのです(もうやってました?)。
ボックス、マップ、カウンター(切断済ならコピーでも)とポップ広告風のを置いて募集するとか。iOSの写真アプリのスライドショー機能を使えば、簡単に”展示”できますしね。

追記1:ユーロはどうやってるんでしょうね?
追記2:ルールブックの"Introduction"、"Overview"に書いていることを調べてみたくなりました。


(※1)タイトルには「ゲームとしての面白さ」は表現されていません(これはどのゲームでも言えることですが)が。

(※2)もちろん、私の好むゲームがニッチすぎるのかもしれません。私はテーマで釣られるので、面白いゲームシステムだけど守備範囲外のテーマのゲームを見逃すことがままあります(逆に、テーマはドンピシャでもつまらないゲームにあたることも)。