GAP The seriesの話していい?
ドラマ最終回を迎えて早1年近く経ちましたね〜
タイではBLドラマとは比べてかなり影の薄かったGLドラマも今じゃ新しい作品がドカドカ出ている。
日本でも最近チェイサー・ゲームWというGLドラマが始まりましたね。
このGL旋風を巻き起こしてる今、改めて先陣を切ったと言っても過言ではない「GAP The series」の話がしたい…いや勝手にせてくれ!
このnoteを読んでくださる方はドラマを見たことある人が大半やとおもうけどね。初心にかえって読んで欲しいです。
まず簡単に作品の紹介を!
GAP The series(Pink Theory)
2022年11月から2023年2月にかけて配信されたタイ初の大人GLドラマ
・主要キャラクターとあらすじ
サム
王族の血筋を引き、若くしてダイバーシティという会社のCEOを務めている。冷酷で自己中、そして笑わない。そのため社員から恐れられている。
モン
幼い時にサムに助けられたことがきっかけで憧れ出し、サムと同じ大学を卒業後ダイバーシティにインターンとして働くこととなった。真面目で気さくなため周りからは可愛がられている。ピンク色がすき。
再開した2人だが、モンが憧れていたあのサムはもうそこにはいない
それでもサムと真っ直ぐ向き合うモンとそんなモンによってだんだんと変わっていくサム
そんな2人が主人公の話、うむ
タイ初のGLドラマということで配信に至るまで沢山の障害があり
実際、多くの批判を受けたそう…
BL大国なのにね(小声)
サムとモンの間にも沢山の障害がある
年齢の差に、ジェンダーに、社会階級...
まぁこのドラマが好きな人はこの手の設定が好きなの言うまでもない
最終回を迎える頃には、このドラマが与える影響はアジアだけに留まらず世界中に広まっていた
ってワケ
ではでは本題に行こう!
なぜ私はGAP the series(以下GAP)にここまでハマったのか
他のGL作品と何が違うの?
それを語っていこうと思います。
主演の2人
メインキャスト2人の話からしよう。
〇サム役ーFreen(フリーン)
1998年8月8日生まれ 25歳 B型左利き←激アツ
ちな私の推し
〇モン役ーBecky(ベッキー)
2002年12月5日 21歳 B型
タイとイギリスのハーフ
まだ自分が天才だと気づいてない赤ちゃん
ちなみに上の写真を優し〜く押したらインスタに飛べます。はい、その機能を試したかっただけです。
この2人は以前も違うドラマ(Secret Crush on You)のサブキャストとして両片想いの役を演じておりGAPが2度目の共演!息ピッタリだね!
いや〜主演がフリーンとベッキーで本当に良かった。
これに尽きる。
他のドラマも好きだけど、この2人と他では理解度や解像度、覚悟に違いを感じる。うん、他のドラマも好きなんだけどね!
こんなに素敵な作品になった理由は沢山あるが、この”他との違い”は大きい。
2人の愛の定義は一貫して「Love is Love」つまり愛は愛、だ。視聴者である私たちに訴えかけるより先にジェンダー問題や差別について学び、しっかり自分の中に落とし込んでいるのだろう。
GAPについてインタビューでは日本では中々できない踏み込んだ質問をされているが2人は2人の考えを確立しているからブレない。
一貫性は大切だね。
そして最も賞賛したいのは2人の演技力!
この2人はGAPで爆発的人気を得たが、まだ演技経験の少ないいわゆる”若手俳優”なのだ。
サムとモンはそれぞれ演じた俳優よりも年上の設定だし、サムにいたっては表情が死んでる役なのでほぼ目元での演技になる。それでもど素人から見ても上手いとわかる。無表情の中に表情がちゃんとある。
これから2人の映画、ドラマの公開が控えてる。
俳優としての2人の演技をまだまだ見られるチャンスがあるその有り難さを噛み締めて
生きる____
悪役がいない(多少ネタバレ含む)
GAPには恋愛ドラマあるあるの恋敵だったり、嘘をついて陥れたりする人がいない。
みんな誰かのことを想い、その誰かを幸せにするために必死になってる。そう!ドデカ愛!
わかりやすい悪者を倒す方が話が強くなるけどこの作品にはそんな倒すべき悪者はいない。
それでもこんなに人の心を動かす強い作品となった。
このドラマのキーパーソンはなんと言ってもサムの祖母だろう。
”私の言うことを聞けばサムは幸せになれる”と盲信していたお祖母様はモンとの交際を反対しサムに幼なじみのカーク(百合の間に挟まる男)との結婚を迫る。
「モンにあなたの命は守れないよ」
は〜法の壁は分厚い。このセリフは刺さる…。
最終的にモンとの交際を認めたお祖母様ですが、私は心の中で数回ぶん○ってます。
だってみんなお祖母様に優しいんだもん。
ただサムを心から愛していることはわかります。
だから倒すべき人では無い。
全て愛してるが故に、なんだよね。
サムという人
回を追うごとに変わっていくサムは、このドラマの最大の見所だ。(と個人的に思ってる)
幼い頃、モンを助けた優しいサムだが、それからは重く冷たい鎧をまとわないととてもじゃないけど耐えられないような人生を送っていた。
ただサムの中にある本当の優しさはモンを助けたあの幼少期から変わってないように思う。
モンを見るサムの目は本当に優しい。
2人は職場でこそ上司と部下であり、はっきりした上下関係にある。だが恋愛というステージに立った瞬間サムはモンと対等であろうとする。ここ大事やで
モンを想って、モンのために傷つく。
それがサム。
サムの友人たちも個性的でおもしろい。
素直じゃないサムとそれをわかって呆れながらもしたいようにさせている様子をみると、サムが愛されているキャラクターなのがよくわかる。
実際、友人たちはモンの登場には驚いたがモンが”女性”であることには驚いていない。大事なのはサムにとってモンがどういう存在なのか、なんだろう。
サムの人間性を語るにはそれメインのnoteを更新する必要がある。それほど魅力的なキャラクターであり、演じきった俳優フリーンを誇りに思います。
原作
紹介が遅れたが、GAPはチャオプラノイ先生著作の「GAP:Pink Theory」という小説が元となっている。
私、この表紙だ〜いすき。
原作は主にモン視点で話が進んでいく。
モンがサムのことを”サムさん”ではなく
”美しい人”や”愛らしい人”と表現するところが文字ならではの可愛らしいポイントで好きです。
他にもドラマではなかったあんなことやこんなこと、細かい設定や描写がたくさんあって
ドラマ→原作→ドラマ…と無限に楽しめます^^
現在タイGL.comさんの方で日本語翻訳版も配信されているのでまだ読んでない方はぜひ読んで欲しい…!
さいごに
この作品を一言でいえば 普通 です。
登場人物たちはそれぞれ生活・仕事・恋愛をして私たちと同じように”暮らし”をしています。
あれが食べたい
この企画を成功させたい
好きな人の手を握りたい
とても普通の話なんです。
でもその普通の前にはいくつもの壁がある。
物語の中でサムとモンはこの”普通”を普通にするために沢山悩んで、苦しんで、泣きながらも戦い掴み取ってくれた。
そこには女性同士だとか、階級なんて関係ない。
だからこのドラマはGLというジャンルでありながらもたくさんの人が見てくれた。
このドラマを見ていると喜びや希望でドキドキする。え!わかる?嬉しい〜
ところで、冒頭のセリフには続きがある。
これはGAPというドラマを締めくくるには欠かせないサムのセリフであり、その後間髪入れずに流れてくるNo More Bluesで私はもうダメになってしまう。泣く。
自由に愛を伝えられる権利を得たふたりの笑顔はとんでもなく眩しくて、それをとても羨ましく感じる。
その権利は誰もが持ってそうで、そうじゃないから
持ってる方はバチバチに酷使してくださいね。
遠慮しないで大丈夫。
『GAP The series』
好きな人に好きだと伝えたくなるこの作品に出会えてよかった。
Love is Love!
ここまで読んでいただきありがとうございました🫶
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