小梳神社【静岡・静岡市葵区】
古社らしい。そもそも読めません。「梳」は髪をくしでとかす=つまりすくの「すく」の漢字が「梳く」ということです。
20.315も初めて知りました。そして小梳神社は「おぐしじんじゃ」と読みます。
いろんな神社を見たり聞いたり検索したりしていますが、おそらく全国的に見ても「小梳」という漢字がついた神社は珍しいと思います。
では、「おぐし」とは一体何なんでしょうか?
いろいろ検索してみましたが、どうやらアイヌ語の「オグシリ」が関係しているとの説があります。「オグシリ」は中洲のことを指し、その昔、元の神社がその中洲にあったからだろうということです(静岡市史)。静岡とアイヌは一見、関係なさそうに見えますが、太古の昔は日本列島の至るところにアイヌが住んでいたといいます。しかし、ヤマト政権に追われて東進していき、やがて東北から北海道へと移住を余儀なくされたのだろうとみられています。
それにしても「アイヌ語」起源となると、これはもう歴史以前のもので、難易度からいえば超難関神社ということになります。完全に神話の世界に突入します。
冒頭の写真にもある通り、「式内」であり「県社」でもあると記されています。延喜式(平安時代)にも記述があるのですから、めっちゃ古い神社であることは間違いありません。
小梳神社のご祭神は「建速須佐之男命」(たけはやすさのおのみこと)と「奇稲田姫」(くしなだひめ)の夫婦ですが、二人とも『古事記』『日本書紀』のわりと冒頭部分に登場する神様ですから、やっぱり超古代の方々になります。
この神社、徳川家康や徳川家とも浅からぬ縁があります。彼は幼い頃「竹千代」と呼ばれていましたが、その時代、今川義元のもとに人質として連れてこられ、この駿府で過ごしています。住んだ場所がこの付近で、日常的にこの小梳神社にお参りしていたそうです・・・。
つまり、とてつもなく、武運のある神社ということですね!
調べている最中、何となく気づいたのですが、「梳く」という漢字は櫛(くし)で髪をとかすことから、奇稲田姫(くしなだひめ)にも関係あるんちゃうか?と思いました。奇稲田姫は「櫛」名田比売とも書きますからね。
つまり、アイヌ語の「オグシリ」ではなく、櫛名田比売からの由来ではないかということです。完全にフィクションです。
以上、想像たくましい20.315でした。
【基礎データ】
■創建 不詳。古墳時代でしょうか、いや、弥生時代?
■祭神 建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、奇稲田姫(くしなだひめ)ほか
■住所 静岡県紺屋町7-13
■HP 2020年1月現在なし
※写真中段はGame With「モンスト攻略班」ページから”スサノオ”
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