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神坂神社【長野・阿智村】

こんにちは!全国の神社をくまなくご参拝している、20.315です!

今回訪れたのは、南信州に鎮座する神坂神社(みさかじんじゃ)です。
20.315がお詣りしたのは初夏の昼下がりですが、さすがに山深い峠にあるため日中でも神気が漂い、森閑とした雰囲気に包まれています。

ここは、夜には絶対に勘弁したい場所といえそうです。霊魂の存在を信じていない20.315でも、ここなら幽霊が出てきても不思議ではないと思ってしまいます。マジで。

ただ、だからこそ、ここ阿智村は「星ふるさと」の看板を掲げる、日本屈指の「星空がきれい」な村でもあります。

神坂神社-3

京から陸奥へと通じる東山道(とうさんどう)の中でも、難所中の難所といわれた神坂峠(みさかとうげ)。

万葉集の防人の歌に、以下の句があります。

ちはやぶる神の御坂に幣奉(むさまつ)り齋(いは)ふ命は母父が為

20.315風に現代語訳すれば
「神様の御坂に捧げものを持って生命の無事を祈った。父母のために」
という感じでしょうか。

奈良時代、信州出身の書記官が防人(軍人)として九州に派遣された折、この神坂神社(神坂峠)で読んだ句とされます。

信州→美濃→近江→京へと進み、のち山陽道を経て筑紫に。そして、彼の子孫は太宰府の役人として活躍したといいます。

東山道は時代を経るに従って、街道としては衰退していきます。関東が政治経済の中心へと変遷するにつれて、東山道は上州から関東へと南下し「中山道」(なかせんどう)が発展していったのです。

神坂神社-2

周囲に人は皆無。
ヒノキや針葉樹に囲まれた、まさに「深山幽谷」というのに相応しい神坂峠に屹立する神坂神社。

東山道を往来する旅人たちは、旅路の無事を願い、ここで疲れを癒したに違いありません。

そして、夜は満天の星を眺めたでしょう。

今でこそ車で行ける場所ではありますが、歩いて峠をわたるのは至難です。

気軽に行ける神社ではありませんが、南信州あるいは美濃の恵那山や奥三河・奥遠州あたりを観光する機会があれば、ぜひ訪れてもいい「超パワースポット」といえます!ぜひご参拝を!


【基礎データ】
■創建 不詳 ※奈良時代と推測。
■祭神 住吉三神(すみよしさんじん)
■住所 長野県下伊那郡阿智村大字智里字杉ノ木平3577
■HP なし

※写真は全て20.315が撮影。


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