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下総愛宕神社【千葉・野田市】

ヘッダー写真を見て、ここら辺がどこなのかわかる人は、東葛人または埼葛人です。笑。

こんにちは!神社ハンターの20.315です!

東葛人(とうかつじん)とは東葛飾エリア、つまり千葉県西部、北部のエリアを指す東葛飾(ひがしかつしか)に住む人を指し、埼葛人(さいかつじん)とは埼玉県北東部エリアを指す埼玉の葛飾エリアに住む人を指します。

概ね江戸川や中川の中・下流域を指して昔は「葛飾」と称していました。

といっても、江戸川・中川流域に住んだことのない方にとっては、どうでもいいローカルな話です。すみません。笑。

下総愛宕神社-2

今回、20.315が訪れたのは千葉県野田市に鎮座する「下総愛宕神社」(しもうさあたごじんじゃ)です。

愛宕神社は全国至るところにあり(総本社は京都市右京区にあります)、検索すると東京、京都、福岡、仙台・・・といくらでも出てきます。どこの「愛宕さん」なのかを定めるため、「下総愛宕神社」としました。

参考にしたサイトの中には「野田愛宕神社」としたり、「下総野田愛宕神社」としたりしていて、一定していません。

ですので、こちらの神社も「愛宕神社」で間違いはないのですが、地域名を付与することによってイメージしやすくなるので下総愛宕神社としました。

ご祭神は迦具土神(かぐつちのかみ)です。全国に約900ある愛宕神社のご祭神は概ねこの迦具土神で、彼は火の神様といわれています。

遥か1000年以上の昔、下総野田の開拓に際して「防火」をこめて京都から分霊を祀ったのが始まりとされます。

さて、迦具土神がなにゆえに「火の神様」と呼ばれるようになったのでしょうか。

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日本神話では、イザナギ(男神)とイザナミ(女神)の間に生まれた神なんですが、迦具土神を生んだ際、イザナミは陰部に火傷を負い、これがもとで亡くなります。イザナギは怒り、十束剣(とつかのつるぎ)で迦具土神を殺してしまいます。

イザナミにとっても災難ですが、もっと可哀そうなのは迦具土神です。生まれたのに父親に殺されてしまうんですから。

しかし、殺された時、十束剣についた血から8柱の神々が生まれます。その一人が武神の象徴、建御雷神(たけみかづちのかみ)です。
さらに、迦具土神の遺体から新たに8柱の神々が誕生しています。

迦具土神にとっても大きな災難だったわけですが、彼の死は新たに計16柱の神々をももたらしているわけですから、無駄死にではなかった。
むしろ、彼の御霊を慰霊して、感謝すべきなのでしょう。

迦具土神は愛宕神社の祭神として、後世の人々を見守ってくれています。

1000年以上前から、ここ下総の地でも彼は地域の人々を見守り、そして地域の人々に支えられています。

千葉県野田市にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください!
東葛人だろうが、埼葛人でなかろうが関係ありません。笑。

【基礎データ】
■創建 延長元年(西暦923年)。平安時代。
■祭神 迦具土神(かぐつちのかみ)
■住所 千葉県野田市野田725
■HP なし

※写真は全て20.315が撮影。
※この神社は同じ野田市内にある櫻木神社が管理しています。




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