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高龍神社【新潟・長岡市】

美しい棚田が広がります。

ここは新潟県長岡市の山古志(やまこし)エリアにある「にこにこひろば」から撮影したシーンです。結構、圧巻な光景ですよ、これは。

2004年(平成16年)10月に起きた新潟県中越地震では、各地で地すべりが発生し、道路や電気が寸断されて全ての集落が孤立。2日後、旧山古志村は消防隊や自衛隊によって、長岡市へ全村避難します。

「山古志」というHPには、当時の様子が語られています。

「牛舎が倒壊して35頭の牛が亡くなりました。生き残った牛を助けたいのですが、一緒に連れて行けません。ヘリで避難する日の朝、牛舎につながれた牛たちのロープを切りました。逃げろ、そして生きてくれ。涙が流れました」(当時山古志村教育長・草間さん)

あれから17年の時を経て、山古志は復興に向かっています。

美しい棚田が復活し、2016年(平成28年)農水省の「日本農業遺産」に登録されています。

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「高龍神社(こうりゅうじんじゃ)」は、この山古志エリアから少し離れた山の山腹に鎮座する、龍神様です。

龍神様とはどんな神様でしょうか?

龍、または竜、欧米ならドラゴン。ゴジラシリーズで登場するキングギドラや、ハリーポッターに出てくるドラゴンも、元をただせば、この「龍」が原型といえます。

ただし、「龍」というのは想像上の怪獣です。「龍」を想像させる元の生物はヘビであり、トカゲであるといわれています。インドネシアに現存するコモドオオトカゲ(コモドドラゴン)はまさに龍そのものといった感じですね。もちろん、空は飛びませんが。

さて、日本におけるヘビに関わる信仰は古代から知られています。古墳と一緒に埋葬される土器等にも描かれていたり、かたどったものが発掘されていますね。

記紀に登場するヤマタノオロチ(八岐大蛇)も伝説のヘビです。記紀では、素戔嗚尊(すさのおのみこと)に退治されてしまう運命ですが、一方で、蛇は水の神様、海の神様とされて、全国で崇められています。

一方で忌み嫌われ、一方で崇められる存在、というところはいかにも日本的ですね!

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山深い里に鎮座しているため、山を登らなければ高龍神社にはたどり着きません。

20.315も神社の駐車場に着いた時、マジか、これ昇るんか?と一瞬、たじろぎました。が、それは杞憂。

ちゃんと、「上」「下」のボタンしかないエレベーターが設置されているんです!

新潟県中越地震では、ここも被災し本殿等に被害があったそうです。復興にあたり、全体の修復とともにエレベーターが設置されました。

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高龍神社にはHPはありませんが、ここに勤める巫女さん「ミコチカ19」さんがアメブロで情報発信していますので、ご参拝の際は予めチェックしていくことをおすすめします。

ブログタイトルは「龍神さまに会いに行こ。」です。

あ、あと、ここは商売にご利益があるということで、拝殿内に名刺を置くことがOKなんです。拝殿内には大量の名刺がありますよ。

商売繁盛を祈願する際には名刺をご持参ください!

【基礎データ】
■創建 大正9年(1920年) 大正時代 ※
■祭神 高龍大神(こうりゅうおおかみ)、豊玉比売命(とよたまひめのみこと)
■住所 新潟県長岡市蓬平町1284
■HP なし

※伝承では1390年に祠を建て「高龍大神」としたことが伝えられています。
※写真は全て20.315が撮影。

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