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水宮神社【埼玉・富士見市】

富士見市に鎮座する水宮神社(みずみやじんじゃ)です・・・。
正直いいまして、この神社をここに掲載するのが適当なのかどうか、迷いました。

なぜなら、ここは正式名称を「摩訶山般若院 水宮神社」だからです。上記写真の通り、鳥居が通常の鳥居とは違います。これは、実は鳥居ではなく、お城やお寺、あるいは修験道(しゅげんどう)の門なのです。

だから、神社名にも「摩訶山般若院(まかざんはんにゃいん)」とお寺の接頭辞まで付いています。

『神社アベニュ~』という通りを歩いている身としては、お寺や寺院、修験道の領域にまで足を突っ込むとカテゴリーが無限大に広がってしまい、収拾がつかなくなってしまいます。

寺院は仏教、修験道は山岳信仰の世界があり、これまたディープな世界観や思想を探求することになって、私には手に余るのです。すみません。

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でも・・・。

埼玉県神社庁のHPにも、ちゃんと紹介されています。

「水宮神社は、国指定史跡「水子貝塚」に隣接して鎮座。
現存する般若院文書(市有形文化財指定)によると、室町時代に京都聖護院を本山とする修験寺摩訶山般若院として創建され、加持祈祷をはじめ地域住民の人生の相談相手となって、人々の生活と深く関わり、教育の面でも寺子屋を営み、地元の教育指導に大きな役割を果たしてきました。
神仏分離令以後も、別に水子観音、不動明王が祀られ、水子供養祭が行われている。
今度多くの崇敬者の御奉賛により権現造の社殿が完成し、拝殿前には全国でも珍しい狛蛙一対が参拝者を迎えてくれる。」

神社庁が認定しているのですから、まぎれもなく神社なのです!

拝殿の扉上部には、あでやかな電飾花飾りがきらめいていて、明らかにインスタ映えします。
20.315が訪れたのは雨の午後で、誰もいませんでしたが。

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水宮神社の隣には「水子貝塚公園」があり( ↑この写真)、国指定史跡「水子貝塚」があります。縄文の昔は、ここら辺りまで海岸線があった証拠です。

「水子」という地名の由来について、水宮神社のHPに解説があります。

「昔、この村に住む生娘が何者かに犯され妊娠していることがわかりました。両親は大層嘆き、法師に願を掛けてもらったところ、不思議にもたちどころ水になってしまったという言い伝えがあり、ここから水子という地名となりました。」

おそろしい話です・・・。
これが神仏習合時代の修験道や仏教と何か関係があるのかないのか・・・。うーん、これは難しい。おそらく何の関係もないと思います・・・。

修験道、仏教、神道などを体現する水宮神社は崇敬者も多いのでしょう、平成18年(2006年)には新しく社殿がリニューアルされています。

【基礎データ】
■創建 明治元年(西暦1868年) 明治時代
■祭神 天照大神(あまてらすおおかみ)、素戔鳴命(すさのおのみこと)、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、誉田別命(ほんだわけのみこと)、大國主命(おおくにぬしのみこと)、罔象女神(みずはのめのかみ
■住所 埼玉県富士見市水子1762-3
■HP 水宮神社

※創建時は「水宮神殿」、平成5年(1993年)に水宮神社と改称。「摩訶山般若院」は室町時代の創建。
※写真はいずれも20.315が撮影。

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