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千勝神社【茨城・つくば市】

千勝神社(ちかつじんじゃ)は、とても手入れの行き届いた、清々しい神社です。しかも、広い駐車場が2つあり、参道も長く、境内も広くて全体的に見ても、とても美しい神社です。

創建は昭和39年(1964年)ですから、令和3年の現在57年経過しているわけですが、神社としてはとっても新しい、ともいえます。

高度経済成長期にできたとしても、これほどの神社を創建&整備するためには、それ相応の財力がないとできません。

HPもしっかりしていて、各種祭礼、ご祈祷なども隙なく網羅されています。

HPには珍しく「神社の組織」というページもあり、千勝神社がどのような組織で成り立っているのかが紹介されています。その冒頭部分を転載しましょう。

「千勝神社には、地域に限定された組織である氏子制度はなく、その代わりに全国規模の信者の会である崇敬会がございます。世界平和発祥の御社、真の信仰者を育てる御社、心の拠り所の御社となるべく、その崇敬会の輪を全国に広げつつあります。
崇敬会の目的は、皆で力を合わせて大神様への信仰を深め、御神教を波及させることにあります。また、崇敬会の理念と方針を理解し、人間性と魂を磨き高め、己を成長させることにあります。」

氏子制度ではなく、崇敬会での運営とのことですから、全国に千勝神社を信仰していらっしゃる方々がいる、ということですね。崇敬会は茨城県を中心に関東一円にあり、北海道や新潟にも広がっています。

実際、20.315が訪れたのは8月のお盆前でしたが、参道には崇敬会の方々のご家名が記された提灯がズラリと並んでいました。↓

千勝神社2

8月15日に開催される「世界平和祈願祭」と「御霊祭」の準備が進んでいる様子ですね。

千勝神社の「ちかつ」は何を表しているのでしょうか。そのまま読めば、「せんしょう」、つまり勝ち続けるような意味でもあるのでしょうか?

実は「ちかつ」は「近津」とも書け、「近津神社」が茨城県久慈郡大子町と、兵庫県小野市にあります。

これら近津神社と何か関係があるのかな、と思って色々検索しましたが、ご祭神もそれぞれ違いますし、これといった関係性まではつかめませんでした。「千勝」の意味も残念ながら謎のままです。すみません。

さて、ここ千勝神社のご祭神は猿田彦大神(さるだひこおおかみ)は、道案内の神様ですね。道の案内ということから、道祖神や庚申信仰と結びつき、やがて天狗にも進化します。

もっというと、手塚治虫の「火の鳥」に一貫して登場する「猿田博士」にも関連します。

ちなみに、20.315は「火の鳥~鳳凰編」の主人公「我王(がおう)」が大好きなんですが、この我王も猿田博士の祖先にあたる人物ですね。

ちょっと話が逸れました。笑。

いずれ猿田彦大神については、もっと詳しく深掘りしたいと思いますが、「猿田」という名字(姓)は茨城県がルーツである、という説もあります。

名字由来netというサイトで検索すると、全国に広がっている名字ではありますが、絶対数では茨城県がダントツ1位です。

千勝神社が茨城県にあるのも、何となく頷けますね!

千勝神社3

昭和に創建された千勝神社は、「下妻」から「つくば」という新しい地で関東一円の崇敬者から愛されて成長する、清々しい神社といえます。

参拝して気持ちよくなる神社ですよ!

【基礎データ】
■創建 昭和39年(1964年) 昭和時代
■祭神 猿田彦大神(さるだひこおおかみ)
■住所 茨城県つくば市泊崎173
■HP 千勝神社

※勧請元は茨城県下妻市坂井38-1の下妻社(千勝神社)。伝承として、古墳時代(西暦502年)に創建とされています。
※写真は全て20.315が撮影。

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