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スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド:羽田圭介 (2015年芥川賞作品)
の紹介です。

東京のとある団地に住む失業中で20台後半の健斗とその母、そして祖父の生活の様子を細かく描写した物語。

要介護の高齢88歳の祖父の日々の生活の様子をその介助を担う健斗との関わりを通して描写している。

「じいちゃんなんか、早う死んだらよか」と口癖のように話す祖父に対して尊厳死の補助をも健斗は考え始めている。

この本では、日本の高齢化社会を、この3世代の一家の生活の様子を詳細に具体的に描くことで表現している。

誰もがいつかは年老いていく。そんな将来のことを自分事として考えるきっかけになる作品である。


写真はスクラップ・アンド・ビルド:羽田圭介 (文藝春秋)
より引用しました。

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