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白鳥とコウモリ

東京の弁護士、白石健介が竹芝桟橋近くの路上に停められた車の内で刺殺された姿で発見された。

白石の家族は、白石がなぜ殺されたのか心当たりがなく原因については見当もつかないと言う。

そんななか警察の捜査の過程で見つかった容疑者は倉木達郎という人物で
愛知県安城市に住み東京に一人息子がいる一人暮らしの66歳の男である。

警察の事情聴取のなかで容疑者の倉木は、白石と出会った経緯、事件の動機などを証言し自分がやったことだと言った。

容疑者の自供に矛盾はなく警察の犯行状況の調査結果から倉木容疑者の犯行でまちがいないとして事件は解決と考えていた。

しかし、その経緯を警察から聞かされた倉木の息子和真は、父がなぜ人を殺したのか理由が理解できなかったし、そんなことをするとも思えなかった。

また、被害者白石の娘美令は、容疑者が語った父の言葉・行動が信じられない思いで、父がそんなことを言うはずがない、と感じていた。

犯人の証言に嘘はないのか?

容疑者の証言で簡単に解決へ、と考えられた殺人事件の真実は別のところにあるのであろうか?!

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