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吾輩は、こはる である。

吾輩はネコである。

名前は、こはる である。

横浜のとある駅がもよりの、えんちゃん家に居候しています。

吾輩とえんちゃん家のかぞくとの出会いは、横浜からは少し離れたY市にある動物病院でのことでした。

当時の吾輩は、この世に生を受けて間もなくのころで、うっすらと覚えている記憶をたどると、わたしを含めて5匹の兄妹と母親と小さめのケージのなかに毛布がしかれていた部屋でみんなでからだを寄せ合って、まるくなっておりました。

その病院は、くらしに困った動物たちと、そんな動物の世話をしたいと思っている人間家族とのあいだを取り持つ活動の手伝いをしておりました。

ひょんなことから、その病院を訪れたえんちゃん家に吾輩が見初められたという訳です。

とくに、えんちゃん家のお母さんは5匹のなかで吾輩のことをたいへん気に入り、里親になってくれたのです。

お母さん曰く、凛としたりりしい顔立ちと全体的に白い毛並みにところどころに少し黒や茶がまじる三毛模様に一目ぼれした、とのことです。

最初の出会いはそんな感じだったのですが、その日はえんちゃん家と
一緒に帰ることはしませんでした。

えんちゃん家が吾輩を同居ネコとして迎えるのにふさわしい家族なのかどうかの確認をすること、また吾輩を引き取りたい家族がほかにもいないか、などの調査が必要だったのです。

里親活動を推進している団体の確認作業が無事に終わり、病院で出会ってから数日後に団体のかたが吾輩をえんちゃん家に連れて行ってくれました。

はやいもので、それからなんと18年がたちました。

えんちゃん家で暮らし始めたころは、まいにちジェット機のような速さで
家中を走り回り、いろんなとこでかくれんぼをしたり、かべや毛布などそこら中にひっかき傷やなんやかやを付け廻ったのですが、

最近ではちょっと落ち着いてきて、素早く走り回ることもすくなくなり、落ち着いてどうどうと自分の思うままに歩きまわり、人間がじゃまだなと思うときにはじゃまですよ~、っとミャーと一鳴きしながら歩いて通りすぎていきいます。

ことしのような暑い夏でも、ごはんや水もちゃんと取り、大好きなチュールが欲しい時はチュールちょーだい、とさかんにおねだり声を出して戸棚から出してもらったチュールをなめ、夏バテしないで元気一杯で過ごしています。

これからも、人間でいうところの二十歳は通過点として、その先の30歳を
目標にして子分のえんちゃん家のかぞくとともにくらしていこうかと思っています。

さあ、きょうは何してあそぼうかな⁈

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