効果的な会議の進め方・フレームワークをメルカリ出身のPdMにインタビュー【4,000字】
はじめに
いつでもどこでもモノがトドク、世界的な物流ネットワークを創りたい、207株式会社のイナバです。
今回は207のPdMの「黒川恭さん(きょうさん)」に「効果的な会議の進め方やフレームワーク」をインタビューしました!
プロダクトマネージャー 黒川恭(きょうさん)のプロフィール
1993年生まれ。
新卒で株式会社メルカリに入社し、「メルカリ アッテ」「メルチャリ(現・チャリチャリ)」などの新規事業を経験。 シェアサイクルサービス「メルチャリ」ではオペレーション・CS部門の管掌担当として立ち上げから1都市1,000台の展開、月間80,000ライドのグロースまで運営に携わる。
その後は株式会社nana musicにて事業責任者 / プロダクトマネージャーとして、複数の事業の立ち上げを経験。
現在は207株式会社にてTODOCU事業全体のプロダクトマネジメントに従事。
実際に行っている会議方法を公開する理由
「なぜ、そんな情報を公開するのか?」
というお話ですが、完全に採用目的です!!!!
本noteを読んで「ちょっとこの会社の事を調べてみようかな」と思って頂けた方はまずは、コチラの動画を見ていただけると会社の事がよくわかるかもしれません!
その後、「207に興味が出てきた!」という方は、カジュアルに面談でもしましょう。会社運営でこだわっている所やカルチャー醸成のお話など、できればと思います!
もちろん、直接の採用応募も、とっっっっっっても嬉しいです!!
準備編1
イナバ:
本日は、実際にきょうさんが意識的に行っている会議方法についてお伺いたいと思います!!よろしくお願いします!!!
早速ですが、会議について実際に工夫してることについてお伺いさせてください!
きょうさん:
はい!!
まず、会議を実施する際に、一番重要なことは「準備」です。
具体的に何をするかというと、「資料作成と事前に共有すること」です。
会議には必ず「資料 = 注目物」を用意して望みます。
<1: 資料を必ず用意する & 事前に共有する>
きょうさん:
どのような資料をつくるのか、ですが、簡単なもので良いと思っています。
時間を掛けてパワーポイントで10ページ作成したものではなく、アジェンダや目的、必要事項が10行で書かれているクオリティで問題ありません。
重要なのは手ぶらで会議を始めないことだと思っています。
併せて、会議が始まる前に資料を共有しておき、参加者が会議の目的認識を統一する狙いもありますね!!
<2:ゴールを決める>
きょうさん:
ただ、この資料を作成する前に、やるべき事があります。
それは、資料作成に入る前に会議を実施する「目的 = ゴール」を決めるというものです。
ゴールの決め方は、そのMTGが終わった後にどういう状態になっているのかから考えると良いと思います!
その次に、ゴールに合わせた資料の作成を行う順が良いと思います。
そうでなければ何を資料に書けば正解なのかがズレてしまうんですよね。
<3:資料を作成する>
きょうさん:
ゴールを明確にしたあと、実際に資料作成に取り掛かるのですが、先に、「会議のパターンは大きく分けて3つくらいしかない」という事を理解する必要があります。
そして、その3つとは「意思決定する」「共有する」「ディスカッションする」です。
上記を抑えた上で、それぞれの会議において、どんな資料をつくるべきかの話をしていきます!
準備編2
きょうさんは野球ファン
<1:会議の目的が意思決定の場合>
きょうさん:
目的が意思決定の場合には、「前提」「論点」「参考資料」が必要になります。
前提・論点には「何を決めなきゃいけないのか」の認識を統一するために必要。
参考資料には「意思決定のサポートになるもの」を用意する必要と言うイメージですね!
これらの情報が含まれた資料を用意することで、意思決定者の判断のサポートになり、スムーズに承認を得られるようになります。
<2:会議の目的が共有の場合>
きょうさん:
共有に関しては、共有自体が目的なので、資料には必ず「事実」を記載します。
注意点としては、事実と意見がごっちゃになって資料に書いてしまっているケースですね。
事実と意見は明確に分かれた状態で、参加者に認識してもらえるような資料を作成します。
<3:会議の目的がディスカッションの場合>
きょうさん:
ディスカッションに関しては、「論点」が記載されていることが必ず求められます!
ディスカッションの目的は、参加者で話し合うことなので、話し合う内容を参加者全員が認識のズレなく把握できている状態になることが大切です。
意思決定を目的とした会議の重要点
きょうさんは最近、散髪した
きょうさん:
また、意思決定を目的とした会議における重要なポイントがあるのですが。会議中になるべく意思決定をすることを意識しています。
その際に、その意思決定が「可逆性のあるのか」「不可逆なのか」を考えると整理されて良いと思います。
これはAmazonでも取り入れられてる意思決定のルールらしいです。
<1:可逆性のある場合>
きょうさん:
可逆性のある場合とは、つまり、「後から変更可能」ということで、これは、なるべくその場で決めるようにしています。
理由としてよくあるのが、「来週までに決めましょう」みたい着地になることがあるじゃないですか?
けど、実際に来週までに熟考しているケースって少ないと思うんですね。「時間取ったけど、あまり深まってなくない?」と思うことが多いので、可逆性のある意思決定はその場で決めるようにしています。
例えばですが、「プロダクト名の案が3つある状態で1つに絞る必要がある」ケースを想定すると、「今決めても明日リリースする訳ではないので、(=変更可能なので)だったら今決めてしまった方が良い」などです。
<2:不可逆な場合>
きょうさん:
不可逆な場合とは、「1度決めたら変更しづらい&中長期的に会社全体を大きく左右する」ということです。
例を挙げるとすると、「資金調達をするかどうか」などです。
こういった意思決定は慎重に決定する必要があるので、時間を置くことがあります。
会議の進め方編
きょうさんはパーソナルジムに通いはじめた
イナバ:
では、次に会議の進め方で意識していることを教えてください!
<1:アイスブレイク>
きょうさん:
はい!会議の最初には「アイスブレイク」から始めますね。
アイスブレイクといってもメソッドを使った方法とかではなく、「週末何してましたか?」とか他愛のない話しで良いと思っています。
相当アジェンダが膨大で時間ギリギリが予想される時以外は、基本やるようにしています。
なぜかというと、心理的安全性が構築される速度が上がる気がしているのですが、皆さんはいかがですか?
僕はアイスブレイクをやるかやらないかで、会議中の発言(頻度や深さ)に響いている感覚があるのですが。
<2:情報の前提を揃える>
きょうさん:
アイスブレイクを終えると、会議で議論に入る前に参加者の情報前提を揃えています。
目的としては、情報が非対称にならないようにするためです。
例えば、今回のインタビュー。「noteに投稿する」という前提が共有されていないと、僕は誰に向けて話したら良いのかわからないまま話すことになりますよね。すると、イナバさんが求めていることと違った話をしてしまう可能性が出てきてしまいます。
<3:時間内に終わらせる>
きょうさん:
最後に終わり方ですが、これは当たり前かもしれませんが、会議時間は決めた時間内に終わらせることを意識しています。
理由は、会議を開くと沢山の人のリソースを使っているからです。
例えば、5人参加の会議が10分伸びるとします。すると会社的には50分のリソースを使っていることになります。
「その追加時間はそのリソースに見合っているのか?」というROIの意識(コスト意識的な考え方)を持つことが大切だと思っています。
ROI(投資利益率)とは...
費用対効果と称され、投資に見合った利益を生んでいるかどうかを判断するための指標。
今回のケースだと、MTGに投じた人件費リソースが投資として見合っているかどうか。
定例ミーティングの存在を見直す
きょうさん:
最後に定例ミーティングの存在自体を見直すこと重要性を話させてください!
これは会議あるあるだと思うのですが。
元々は意思決定が必要だから定例が発生したのに、時間が経つにつれて意思決定が減って共有のミーティングにすり替わっているみたいな定例ミーティング、お多くないですか?
この状態になると、「その共有ってテキストでよくない?」みたいになるんですね。
なので、定期的にMTG自体の存在を見直すことが必要になるのですが。
仕組み的に解決するには、上述した「会議のゴール(目的)設定」が大切だと思います。
僕の場合は、定例ミーティングであっても、なるべく毎回、会議ごとにゴール設定をするための準備時間をつくっています。
きょうさんのGoogleカレンダーに書いてたの
きょうさん:
自分もここまで挙げた内容を、全てのミーティングで徹底できてはないのですが、なるべく、やるようにしています!
イナバ:
効率的に会議を進めるための方法を沢山教えていただき、ありがとうございました!
おわりに
本noteを読んで「207に興味が出てきた!」という方は、採用応募中です!
まずはカジュアルに面談でもご一緒させてください。実際に207での働き方をお話なども含めて、できればと思います!(きょうさんのmeetyもあります!!!!!)
もちろん、直接の採用応募も、とっても嬉しいです!
そしてそして!!!
きょうさんのTwitterフォローもぜひ!!!
207株式会社に1人目のプロダクトマネージャーとして入社しました。
— 黒川 恭 | 207 PdM (@kyo_kurokawa) November 1, 2021
物流をテクノロジーの力で再定義し、「いつでもどこでもモノがトドク世界」を作ることに挑戦します。
入社エントリを書きました✍️https://t.co/wGGBiODola
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