マガジンのカバー画像

姫崎ゆーセレクト noteの本棚

352
姫崎ゆーが繰り返し読みたい!切ない!素晴らしい!愛しい楽しい面白い!皆さんのnoteをちまちまとピックアップします。無料noteだけを気が向いたら随時追加します。特化したジャンル…
運営しているクリエイター

#文章を書く

小説: ペトリコールの共鳴 ⑤

←前半 第五話 僕は人と話がしたかった 飼い主のタツジュンが外食に連れて行ってくれる。 …

視野にある移り気、風まかせ

最近noteで流行のこちらをやってみた Q.1 筆名(ペンネーム)を教えてください。 → ももまろで…

生きている実感がほしくて

雨を聴く、雨を耳で、生きている実感がほしくて 2年前の夏 コロナウイルスに感染したわたし…

小説: ペトリコールの共鳴 ③

←前半 第三話 ネズミへのわずかな恩を 沈痛と悲愴を抱き合わせた冬から、 若葉が目に優しい…

暑さが胸に刺さる

炎天下に溶けゆく影 猛暑が肌に刺さる 浜辺で聞こえる子どもたちの笑い声 夏ならではが 気持…

わたしのお気持ち表明

金魚鉢 捨て鉢 やけっぱち ヤケのヤンパチ日焼けのナスビ 色は黒くて食いつきたいが あたし…

小説: ペトリコールの共鳴 ②

←前半                   第二話 一途に相手を想い過ぎ 布団から顔を出すのが、昨夜から愛羅に変わった。 キンクマが死に、俺は掌に乗せて涙を流すと、 「ネズミなんて汚い」 愛羅はキンクマをトイレに流してしまった。 「タツジュンさん、あなたは洗脳されてます。 動物は畜生です。ペットの葬式は搾取ですよ。 こうして自然に還すのが、普通で 真っ当な人間がするべきことです」 今朝までの舌足らずなしゃべり方が一変し、威圧感と攻撃的な口調へ、俺は言い返せるだけの力が

執拗な人には届かぬ声

わたしの指紋は警察署に保管されていると思う 過去に2回、ストーカー被害に遭い 1度目の被…

小説:ペトリコールの共鳴 ①

【あらすじ】 妻の遥香が死去し、深い悲しみに包まれたタツジュンの前に、まさかのことが起き…

5月は、うさまろと散歩

5月は、うさまろと散歩 青空は 天宮から降り注ぐ恵みだね 心地良い風が今日を包む 爽やか…

詩: 今こんな気分

世界の彩りは 喜びと憂いが交差して起こる ひと降りの雨に命の尊さ ひと降りの雨に命の脆さ …

青空人間と災害人間と

老若男女問わず 「この人、好きだな」感じる人がいる 無条件に好きな人は、わたしを受け入れ…

伊達にお姉ちゃんはやってない

午後の着信は、弟が救急搬送された内容で スマホの向こうから脳梗塞だと告げられた うちは、…

黄昏まだ先のこと

猫の奈々へ たまにはあなたへ詩を贈ろう もうすぐ17歳 奈々は若くはない グレーの毛並みには白髪が混じり でも緑色の目は輝きを持つ 奈々は鮮やかな存在を放ち 掴みどころのない在り方は 心地よい距離感でわたしに欠かせない 寝るとき わたしはあなたへ手を差し出す あなたは手のひらを枕にし 朝になるとお尻を乗せている 奈々が冷たく感じる 奈々、冷たいってなんだろうな わたしは今でも言われてしまう 冷たく思われることから逃げられない 奈々は自己保護本能を持っている わたし