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上善汚水の如し

仕事の現場に行く途中

小さな満開の桜の木や

真っ白な花を沢山付けているこぶしの木があった

小さな川にかかる橋を渡った

鯉が沢山いた

下に降りて、河原に座った

汚水の匂いがして目線を横に向けると

生活用水が垂れ流しになっていた

今時珍しいなと思い近寄ってみた

乳白色の汚水は、本流とは合流せずに大きな水溜りを作っていた

すぐそばには鯉の群れ

水溜りが本流に混じらないように必死に堰き止めてる様に見えた

文明が発達したことで起こった環境問題
文明毒というものか、、、

でも、川も草も何も気にせず生きている

そんなことを考えていたら、虫網を持った少年たちが楽しそうに橋を渡っていた

なんだこの感覚

汚水が無ければこんなこと感じられなかった

たった100年前は綺麗な水で、豊かな自然だった

現代だからこそ

この水が汚水だからこそ

たくさん受け取れるものがあるじゃないか

上善汚水の如し

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