★英国とスコットランドと連続起業家の関係

★英国とスコットランドと連続起業家の関係。コラム

世界を旅して、気づかされることがある。
それは、スコットランドと英国と起業家には、
不思議な関係があるのではないか、ということだ。

幕末維新の時代、
日本で活躍したスコットランド人の
トマス・グラバーは連続起業家だ。

グラバーは、貿易をはじめ、ビール製造、
食肉加工、製茶、造船、採炭など
さまざまな事業を日本で興した。
三菱財閥の祖である岩崎弥太郎を
支援したことでも有名だ。

明治時代、
日本の工業、造船、産業などを
多くのスコットランド人技術者がサポートした。
もともとスコットランドは、
土地が豊かでないため、
伝統的に人材が海外へ流出しやすい。

そういった背景もあろうが、
当時の最先端技術や知識を
日本に惜しみなく教えてくれたことは嬉しい。

ちなみに「日本ウイスキーの父」と言われる
竹鶴正孝さんは、
本物のウイスキーづくりを目指して、
スコットランドに留学している。
彼がその地で学んだウイスキーづくりについて、
メモされた「竹鶴ノート」は伝説になっている。

このように日本とスコットランドのビジネス関係は、
つながりが深い。
その関係は酒のように熟成されている。

ちなみに、スコットランドの景色は
山あり谷ありで素晴らしい。
これは日本の田舎の風景に似ているところもあり、
日本人の共感を得ることが多い。

明治時代の岩倉使節団も、
スコットランドに寄り道して癒されたと聞く。
夏目漱石も、
その地を訪れ、名作『草枕』の着想を得たようだ。

荒々しい北の風土が
ウイスキーの優しい味を育てるといわれる。
スコットランドは北欧を思わせる。
バイキングの気風もあるのだろう。
船で海をわたる冒険心がある。
これこそ、
ビジネスで必要なチャレンジ精神ともいえる。

やはり、
スコットランドとイギリスでの楽しみはお酒だ。
パブで酔い、ビールで酔い、ウイスキーに酔う。
ひとつの国で3つの幸せを味わえる。

都会のパブは、人を呼び、人を求めるものだ。
ビジネスも結局は、人と人とのつながりである。
ウイスキーを飲みながら、
夕陽に染まる海を眺めながら、一日を終える。
これほどの幸せがあろうか。
もう仕事も起業もどうでもよくなってしまう。

スコットランドもイングランドも
海賊と交易との関係が長い歴史の中にある。

海賊は商船から略奪という側面がある。
しかし、その操船技術により、
交易などの商売もやっていたようだ。

船で物資を運ぶということは、
古来より現代まで続いている。
インターネットの時代においても、
世界の海運の重要性はますます高まっている。
そういったなかで、
英国やスコットランド、バイキングなどの
昔の海賊から学ぶ点は多い。
ちなみに私は
ディズニーランドの「カリブの海賊」が好きだ。

EUから離脱したイギリスは、
経済政策における自由を得た。
今後、さまざまな戦略をふまえ、
経済的に長期的に成長することが予想される。
資本主義のなかで試行錯誤して、
昔、東インド会社という株式会社をつくったイギリスが
今後どのように進むのか注目したい。

以上のことにより、
スコットランドと英国と連続起業家には、
深い結びつきと繋がりがあることがわかった。

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