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不幸売りの男

ある日あなたは、住んでいる街を歩いていると一人の男に声をかけられた。 「つらい経験も売れたらいいのにって思ったことはないか」 反応に困っているあなたに男はこう続ける。 「俺はある、今それを誰か買ってくれないか声かけてるところなんだ」 不審な男の言う不審な売り文句にあなたはなぜか興味を惹かれてしまった。 それは丁度「現実のあなた」が今この文章を読んでいる理由と同じだ。 「こちらのあなた」は、ちなみに幾らで売ってるのか聞いてみた。 すると男は口元に笑みを浮かべ、 「朝からずっ

¥250

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