ゼークトの組織論
とは?
人間の資質は以下の4つの要素で分類できる。
「有能」「無能」「働き者」「怠け者」である。
軍人としては下記のように整理できる。
有能な働き者 (参謀)
高い能力と強い責任感を持つ一方で、完璧主義的な傾向があります。
彼らは、常に高い目標を掲げ、その目標達成のために努力を惜しみません。しかし、完璧主義ゆえに、細かい作業に時間をかけすぎてしまう傾向
があり、時には効率性を損なうこともあります。
このタイプは、組織にとって貴重な戦力となる一方で、
適切なマネジメントが必要です。
彼らの能力を最大限に引き出し、効率的な仕事を進めるためには、
適切な目標設定と進捗管理が重要となります。
例えば、プロジェクトのスケジュール管理や品質管理に優れ、
高いレベルの成果物を生み出すことができます。
しかし、完璧主義ゆえに、細かい部分にこだわりすぎて、
全体の進捗が遅れてしまうこともあります。
そのため、適切な目標設定と進捗管理を行い、
彼らの完璧主義的な傾向をうまくコントロールすることが重要です。
有能な怠け者 (リーダー)
高い知能と洞察力を持つ一方で、無駄な努力を嫌う傾向があります。
彼らは、効率的な仕事を進めるための戦略的な思考力に優れ、
最小限の労力で最大の成果を上げることを得意としています。
このタイプは、リーダーシップや戦略立案に適しており、
組織全体の目標達成に大きく貢献することができます。
彼らは、自分の能力を最大限に活用し、
組織全体の効率性を向上させることに長けています。
例えば、複雑な問題を分析し、
簡潔で効果的な解決策を見つけることに優れています。
また、無駄な作業を省き、効率的なプロセスを構築することで、
組織全体の生産性を向上させることができます。
無能な怠け者 (雑務)
能力も意欲も低く、組織に貢献することはほとんどありません。
彼らは、責任を回避し、楽な仕事ばかりを選ぼうとする傾向があります
。このタイプは、組織にとって大きな負担となる可能性がありますが、
一方で、組織全体の雰囲気を悪くするほどの影響力を持つことは稀です。
無能な怠け者は、組織にとって大きな問題とはなりにくいですが、
彼らの存在は、組織全体の士気を低下させる可能性があります。
例えば、会議に遅刻したり、仕事中に私用でスマホを触ったりするなど、
周囲のメンバーに悪影響を与える可能性があります。
しかし、彼らは組織全体の雰囲気を大きく変えるほどの
影響力を持つことは稀です。
無能な働き者 (解雇)
能力は低いものの、強い勤勉さを持つタイプです。
彼らは、指示された仕事を一生懸命にこなそうとしますが、
その努力が必ずしも成果に結びつくとは限りません。
むしろ、間違った方法で努力を続けることで、
組織の効率を著しく低下させる可能性があります。
このタイプは、組織にとって最も注意が必要なタイプであり、
適切な指導と教育が必要です。
彼らの能力を向上させ、組織に貢献できる人材へと成長させるためには
、継続的なサポートとフィードバックが不可欠です。
例えば、新しいシステムの導入を学ぶ際に、
古い方法に固執し、新しいシステムを理解しようとしないことがあります。また、指示された作業を正確に理解していないにもかかわらず、
自分の解釈で作業を進めてしまうことがあります。
そのため、彼らの努力が無駄になるだけでなく、
組織全体の効率を低下させる可能性があります。
無能な働き者の特徴
・自分勝手な仕事の進め方
・同じミスを繰り返す
・報告・連絡・相談が不足している
・効率を無視して長時間働く
この軍事思想家の理論は非常に刺激的な内容になっていますが、
これが「絶対に正しい」と思う必要はありません。
これはあくまでも一つの参考として読んでください。
時代背景や会社の雰囲気、リーダーの個性などによって、
全ての場面で通用する理論は存在しないものです。
ただ、このような考え方に触れることで、
どのような組織運営がふさわしいのかを
考えるヒントになります
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