ウーパールーパーに会えなかった話

職場の飲み会で店選びに苦労していた我々は先輩の「この店ウーパールーパーの唐揚げあんで!」という一言で脳を両生類にされてしまい、一路変な店を目指すのであった…。プレシャス・エクスペリエンスをあなたに、わたしに。

・養殖されるウーパールーパーたち
いざお店に着いてみるとしばらくウーパールーパーの入荷はないとのこと。Holy shit!
コーナンのペットコーナーで売ってるやつと何が違うのかは不明だがちゃんと食用として養殖しているらしく、単価も1,800円とお高いため大きくなってから提供したいじゃん?って店のおばちゃん言ってた。ホスピタリティを感じる…。

・選ばれたのは
普通の居酒屋メニューと別紙で「挑戦メニュー」と銘打って変な生き物が名を連ねている。ウーパールーパー、カエル、ラクダ、ダチョウ、ワニ、トド、カンガルー、オオグソクムシ…オオグソクムシ…オオグソクムシにいくしかないと確信した私は1,900円払って深海から産地直送されたオオグソクムシをオーダー。(ちなみにダチョウも輸入が間に合ってなくてこの日の取り扱いはなし。オーストラリアから入ってけぇへんねん、とおばちゃんは語る)

ご対面&実食(苦手な人は閲覧注意)

揚げる前にファンサタイム。自由にお写真が撮れます。

大変カッコ良いお顔
う、お…むし…

バッタやコオロギをさわれなくなった時、人は大人になったと感じるのだ。
15分くらいしっかりと揚げて『オオグソクムシの唐揚げ』の完成!

こうなるともうよくわからん

でかいチキチキボーンが油の海から水揚げされました。いざ実食

熱くて硬くて、とにかく硬い…っ!
グソクムシは甲殻類といってエビ・カニの仲間なので殻があるのだが、これがかなり硬い。エビフライの尻尾の10倍くらい。噛むと終始ボリボリ鳴ってる。
味の方もまあ当然エビ系。有頭エビの頭側だけ食べたのをイメージしていただけるとだいぶ近い。それよりもちょっと旨味は薄め。人によっては少し苦味を感じるかもしれないが変なエグ味はなく味自体は食べやすい。

・感想
エビ味?じゃあエビでいいじゃん。と言う人もいるだろう。返す言葉がない。当然身体にとっての栄養素はこんなもの食べなくても得られる。しかし変な生き物を食べる体験からしか得られない心の栄養素がある。あるのだ。

あっ、5月頃はウーパールーパーの旬(大きくなってる)らしいのでリベンジしたいと思います。

おわり

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