母の教えは正しい

初めて一人暮らしをしたとき、テレビを持っていなかった。
退屈な時もあったけど、そんなに困ることはなかった。

ある時、世界が驚く悲劇的な事件が起きた。
新聞でしか読んでいなかったが、世の中が暗く重苦しくなっているのは感じた。
同時に、一人暮らしの孤独を感じる時期でもあった。

電話の向こうの母が言った。
「テレビ買えば?お笑いとか観たらいいじゃない。」

その後、テレビを買ったわけだが。
私に残った母の教えはこれだ。

笑いに勝るものはない。

どんなに悲しいときも、さみしいときも、苦しいときも。
プロは笑わせてくれる。
爆笑させてくれる。
すごいことだと思う。

そうして救われる。

母の教えは正しかった。


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