10月9日(月)結婚式と母のこと

親戚の結婚式だった。天気は雨、寒い。着物を着たからいくらか暖かい。
結婚式の印象よりも、母の様子が印象に残った。退院して初めて会ったが、かなり痩せていた。顔は骸骨みたいに痩せこけている。体力も落ちているから、歩くのもゆっくりで移動は車いすだった。親の弱ってる姿は、想像以上に堪えた。食事はほとんど食べれない、薬の副作用で喉が荒れていて呑み込めないらしい。書いていてもしんどくなってくるけど、目を背けてはいけないと感じる。すべてを見て、しっかり受け止める。
式と披露宴で4時間くらい、母はもうヘロヘロだった。実家に寄ることも考えたけど、疲れているだろうし、明日は病院で朝早いらしいから日を改めることにした。
めでたい気持ちと、悲しい気持ちと、とても複雑だ。
親戚の結婚式はとても良かった。お色直しで真っ黒のドレスを着て現れたときははっとした。素晴らしく綺麗で、黒いドレスが本当によく似合っている。自分の結婚式で黒い色打掛を着なかったことをいまだに後悔してるので、黒いドレスを見て少し気持ちが軽くなった。でも、いつかまたどこかで黒い色打掛着て写真撮ってやろうと目論んでいる。
夜、みんなが寝静まってから、かごに入った洗濯物を整理していた。
おしっこ臭い。義母のものだ。洗面台に湯をためて、それだけ1回洗剤で洗う。脱水。ずっと車いすだし、お風呂は毎日入れないし、仕方ない。かごに入れて良いと言ったのは私だし、それは別にいい。なにもダメなことはしてない。怒りでもなんでもない。
ただ、なんか疲れたかもしれない。今日は感情が忙しかったせいだ。最高に幸せな瞬間、病気で弱る母、老いていく義母。
疲れたけど、感情のふり幅が大きいほど今を生きている実感が湧く。色んなものを感じ取り、それを無駄にしたくない。痛みも悲しみも喜びも、感じ取るほどに自分は豊かになっていく気もする。
そうであってほしい、が正しいかも。

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