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『高学歴難民』、大人になってから学歴だけじゃダメなんなんだと気づいて、そこからどう、展開するか

気になっていた新書がAudibleになったので早速視聴、1日で聴き終えた。

同世代を感じる。
子どもの頃は受験戦争とか、学歴社会と言われていた頃で、
親より高い教育を受けて、親よりも良い暮らしができるはずだった。
努力は裏切らないと信じていた。

が、社会の構造が変わり、学歴があっても就職できない・続けられないようになってきた。そんな中で、学歴は得たがうまく生きていけない人たちの様子が描かれている。

私も、運良く税理士試験に受かっていなければ、高学歴難民だ(合格するまでの15年ほどは高学歴難民だったのかもしれない)。だから、他人事ではなく、自分ごととして聴いた。


印象に残ったこと3つ
①高学歴難民のプライドの高さ
プライドが高くて、降りられない、助けを求められない
ロースクール出身者の、合格者に会いたくない心理、とてもよくわかる。

何かを手に入れるために、いろいろなことを我慢してきた。
それに見合うものを手に入れられなかったら、過去の自分ってなんだろうと否定するしかなくなる。

②高学歴難民が一定の年齢まではNPOで活動する(結婚等を機に、普通の就職にルート変更していく。)→「男性の寿退社」と揶揄されるが、就職のきっかけまで遡ってみると、そういうことだけでもなさそう。自分の生き方を貫くか、普通に同化するかの違いという点もあるのではないか。

③高学歴難民は、自己責任論の強い社会の中で、支援対象にならない
→これはわかる。それだけのチャンスを得たのに活かせなかったのは本人の問題、とされるだろう。


後半は(意識的にか)、高学歴の人が別のところで折り合いをつけて生きて行く物語をたくさん見せてもらった。いろいろな幸せ、折り合いのつけかたがあることを見るのは、安心につながる。今の自分は失敗と言い切らなくていいんだなと。

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