見出し画像

会計王の按分は賢くて、自由度があってスキ

按分処理の課題

決算もだいたい終盤、
今年は会計王の「按分」機能をうまく使えるようになった。

エクセルで按分処理をすると

わたし、最初はエクセルで按分処理していました。
しかし、エクセルだと小数点以下の端数処理がうまくいかない。
表面上は合計値が合うが、勝手に端数処理されるため、印刷して足し直すと合わない、ということが起こる。

エクセルの「表示桁数で計算」を使うこともするが、端数で1円合わなくなることが頻発するため、検算の行を設けてやることが必須となる

会計王の「共通部門」で処理すると

以前は、「共通部門」をパーセントで配分する機能を使っていた
のだが、これだと3つ問題がある。
①仕訳として記録が残らない
②事業費と管理費とまたがる按分ができない。
③「共通部門」以外の部門のものは按分できない

按分機能は仕訳が残るのが〇

按分機能を使うと
①ひとつひとつ仕訳として残る
②後で科目を修正すれば、事業費と管理費とにわけられる

例:期中は事業費で処理をし、決算時に管理費に按分する
A事業75%、B事業20%、管理5%

期中は共通部門(事業費)で処理
(借方)●●費(事業)【共通】100 (貸方)現預金 100

配賦機能で仕訳
(借方)●●費(事業)【A事業】75(貸方)●●費(事業)【共通】
    ●●費(事業)【B事業】20
    ●●費(事業)【管理】    5
仕訳後、●●費(事業)【管理】の科目を●●費(管理)【管理】に修正

 認定NPO法人の調査の時に、元帳の末尾と、エクセル上で按分した決算書の数字が合わないことを指摘されたことがあったが、この方法を使って仕訳で残すようにすると、元帳と決算書は一致するようになる。

按分元を自由に設定できるのがありがたい

共通部門以外にも
〇〇拠点の中でA事業・B事業・C事業をやっていて、
◇◇拠点の中でD事業・E事業をやっているような場合がある。

こういうときは共通部門に入れたものを按分するという技が使えない。


配賦機能を使えば、配賦元を〇〇拠点とできるため、別々に分けることができる。これが意外と便利。

また、配賦元を補助科目ごとに設定することになるため、(同じ比率でやりたいときは面倒くさいのだけれど)、たとえば地代家賃で**に払っているのは〇〇拠点内のA/B/Cでわけるなんてこともやりやすい。

設計の癖が見えると、いろいろ柔軟にやれる。

仕訳で残すこと・会計ソフト上で処理を完結することの重要性が増してくるのではないかという予測

 今後、事業報告書等を所轄庁にデータで提出する時代になってくる。財務諸表も会計ソフトと連動してデータでの提出をする時代は遠くない。エクセルでなく、会計ソフトからの連動を考えると、このように仕訳で処理しておくことをしないといけないのではないか。

なんてことを考えている。
いろいろなソフトがあるが、配賦機能は会計王がいっぽつかいやすいかな。

改善できるとしたら

改善ポイントとしては、配賦画面で摘要に入れる文字を指定させてほしい
「使用実績により配賦」 とかね
もしくは、配賦の根拠となる割合などのデータが自動で残るような仕組みにしてほしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?