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【広島「汁無し担々麺」 番外編】~人間の世界にいるうちに人間世界の食事をするのだ!~


せっかく広島に行ったので、大学時代の後輩さんにオペラ開演前に会った。
SNSでつながっているとはいえ、リアルで会うことはなかなかない。

昼食を一緒に…ということで、案内してくれようとしたのは、広島名物お好み焼き。
しかし、昼食には、まだかなり早い時間にもかかわらず、お好み焼き屋さんは長蛇の列。
ここに並んでいたら、オペラの開演時間に間に合わない。

お好み焼き以外の隠れた名物で、汁無し担々麺があるとのこと。

時間の関係も有り、オススメに連れて行ってもらうと、一つの店舗なのに、2つのお店が入って営業している。(普通は、こういうの、呉越同舟と言わないか?)

聞いていると、
①老舗の担々麺屋さんと
②老舗の汁無し担々麺屋さんに弟子入りした方が独立したお店、
何と!一緒に営業しているらしい。(最初は飲み込めず、後輩さんの話で理解できた)

さらに驚くべきは、独立したお店の方は、後輩さんの中高の美術の先生だった方が、先生を辞め、汁無し担々麺屋さんに修行に行き、そして独立なさったそうな。

後輩さんは、元美術の先生系(?)の汁無し担々麺を注文し、よくわかっていなかった私は老舗の担々麺を注文し、それぞれおいしくいただいた。広島、麺類も有名なんだねえ~なーんて話ながら…。

.さて、ここで汁無し担々麺の話は終わるはずだった。

が、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」でね、
最後の方にこんな台詞があったのよ。
「あの世の者は、人間の世界の食べ物は食べられない」
(正確ではないけど、意味合いはこんな感じ)

誤解が無いように言うが、珠玉の台詞は他にもたくさんあった。
が、上記の台詞は、死んだら、こうなっちゃうのね…という、非常に説得力のあり、心に響いちゃったのである。

…かくして、帰りの広島駅、そのまま帰るつもりだったが、後輩さんの恩師、「教師」という仕事を辞めてまで、人生を賭けて作り出している魂の担々麺と言っても過言でない汁無し担々麺ってどんなものなんだろう?
広島、またいつ来るかわからない、後悔の無いよう(?)、福岡に帰ろう!

同日の昼も夜も汁無し担々麺を食べたのは、人生、初めての経験だった。(そもそも汁無し担々麺というのも、日頃、食べない)

結論を言えば、両店、限りなく似た味だけど、「何か」違った。でも、その「何か」は、よくわからない。
はっきりわかるのは、「白ネギ」を使っているか、「青ネギ」を使っているか…かな?

悔いなく食べた!ということに満足して戻った広島から博多部戻れたな。
まさかドン・ジョヴァンニの中の台詞が担々麺につながるとは…。
自分でもあきれている…。

#広島 #汁無し担々麺 #くにまつ #武蔵坊  

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