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【ガッテン!読書感想〜『クラシック音楽とは何か』より】

  「一番好きなのは、バッハかなぁ?
ピアノ弾く時は、バッハインヴェンションを気分転換に弾きますねぇ。」

 お母様がピアノの先生で、ご自身はお医者さんという方の話。
随分前に聞いた話だが、印象的で覚えていた。
 "へー?ショパンとかベートーヴェンじゃなくバッハインヴェンションが好き?"と思ったから、覚えている。

さて、4日程前にご紹介した『クラシック音楽とは何か』に"バッハはお好き?"という項があり、目からウロコ、なるほど!ガッテン!と相なった。

 内容は音大ピアノ科の学生さんに授業をしていつも思うのは、バッハは好きか嫌いかタイプがはっきり分かれている気がする。とはいえバッハは課題曲で必ず学ばなければならない。
学ぶべき対象ではあるが、憧れの対象ではない場合が多い。
将来はショパン、シューマン、チャイコフスキー!を弾きたいと思う学生さんたちの方がダントツ多い。
 しかし、やはり時として例外があり、バッハが1番好き、面白い!という学生さんがいる。共通のキャラクターとして、情より知が勝っていて、言うことが明晰、感情に流されず、得意科目は数学!といったような人…

 あー、私が会ったお医者さんはまさにこのタイプなんだろうな…。
 10年近く経って腑に落ちた出来事。
 読書の効能であった…


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