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【闇夜の中の光〜軽井沢の思い出】



外は真っ暗だった!
夜が暗いのは当たり前だが、私の日常では夜には街灯がともされているので、夜の暗闇に遭遇することはまずないことだった。

しかし訪れた軽井沢では…

夜、コンビニに行くという名目で、翌日、コンサートを控えたイタリア人ソプラノ・ティツィアーナ・ドゥカーティのコンディションを整えるため、夜の散歩に出かけたのである。

滞在先の宿のフロントの男性の方は、「えっ?暗いから危ないですよ。」と出がけに言われる。

"暗いから危ない?"

一緒に外に出てもらい、コンビニまでの行き方を教えてもらったのだが、車道は車が通るから、ヘッドライトで明るい。しかし、歩道は真っ暗!

「軽井沢は景観条例があって、街灯がないんですよ。」とフロントの方が説明してくださる。
「自転車をお貸ししましょうか?」と言われたが、1台だったし、ライトをつけても真っ暗の中で自転車を漕ぐ度胸はなく、断った。

 「大丈夫ですから!」と心配してくれるフロントの方を後に直進!

スマートホンの懐中伝統機能で、足下を明るくし歩けば、なんとかなった。
 暗闇で気づいたことは、地上が真っ暗だと、月や星の輝きが際立つ!ということだった。

 無事、コンビニにたどり着き、その地域でしかないものを物色したところ、見つけたのは、「信州八ヶ岳野辺山牛乳」というもの。(コンビニの品名は”ポッポ牛乳”と記載されていたので、機関車が由来なんだろう)
旅の記念(!)に飲んでいたかったが、1日で1リットル飲む切る自信はなく。写真撮ることで代替とした。

 必要な物を購入し、再び宿泊先へ向かった。歩いていると、前から自転車がやってきて、すれ違った。
 すると、後ろの方向から私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
振り返ると、出がけに出かけることを心配してくれたフロントの方。
 差し出されたのは懐中電灯。

「いやあ、危ないんじゃないかと思って…使ってください。戻られたら、フロントのテーブルの所においててください」

えっ?わざわざそのために追いかけてきてくれたの?
その気持ちと行動がありがたかった。
小規模で、スタッフの方は、そのフロントの男性しか合っていない環境で、わざわざ来てくれたんだ…

…また軽井沢に来ることがあったら、ここに泊まろう!と思うのが人情ってもの!

 軽井沢の思い出の筆頭は、自転車で追いかけてくれたフロントの方の、ホスピタリティだなぁ。
まさに闇夜で光に遭遇!

~と軽井沢の思い出と体験記

*写真は、懐中電灯を使いながら撮った写真。
懐中電灯エリア以外は真っ暗。。
#軽井沢 #景観条例  

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