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表現再考:王瓜生

 立夏も、末候になりました。本朝も宣明暦でも、植物の話ですが、本朝は、竹笋生(たけのこしょうず)で、タケノコが生えて来るです。宣明暦では、王瓜生で、カラスウリの実が生り始めるです。
 カラスウリは、四月から六月に芽を出し、七月くら九月に、花を咲かせるそうですから、〈生〉は、〈実生〉、種子から発芽する意味のようです。
 それで、秋に赤く色づくので、童謡「真っ赤な秋」にもでてくるんですね。

 黄いろく色づくキカラスウリの塊根は、括楼根(カロコン)、種子は括楼仁(カロニン)という漢方の中薬として利用されています。


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