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表現再考:春に向けて、解けていく水

 立春から、二〇日ほど過ぎましたが、まだまだ寒い日が、続いています。

 私は、毎日五時に起きて、電車に乗って通勤します。昨日から今日と明るくなるのが早まります。

 白んでくる景色は、水平に描いた淡い色の水彩画のようで、街全体にかかった霞が、ほどけ始めて、たなびくようです。

 電車からの道では、まだ、霜柱が冬の名残として残ってます。とはいえ、踏んだとき、音も弱くなってます。

 冬を支えたいろいろな柱は、王冠を脱いで、春の前に溶けていくのですかね。

 

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