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表現再考:卯月、中の申の日、旧暦四月十三日(5月20日)

  日吉神社では山王祭りが行われますが、明治以前は、旧暦の四月の中の申の日に行われていました。日吉神社といえば、古来より日吉といえば猿といわれ、魔除けの象徴とされてきました。サルは勝るや魔が去るに通じ大変、縁起のいいものとされていたようです。

 日吉神社と猿といえば、豊臣秀吉の話が有名です。信長、秀吉、家康というと、信長は魔王、家康は狸親父と悪い評判は多いですが、信長が、焼き討ちした比叡山の再興を認めたのが、豊臣秀吉ですから、当時の仏門からすれば恩人です。言説をリードする教養を学べるのはやはり寺院ですから、言論界を抑える階層にとっては、あまり、悪くいえない部分は少なくないでしょう。
 秀吉と日吉神社にまつわる説話は、もとになる要素はあったのでしょうが、そのような背景の中で、牽強付会されながら完成されたのでしょう。

 申の次が、酉ですから、明日は葵祭りですね。

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