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表現再考:蜩始鳴

 今日は、夏至の次候で、本朝では<菖蒲華>であやめが花咲くさまをあらわしていますが、宣明暦では、<蜩始鳴> 蝉が鳴き始める、となっています。
 本朝の七十二候では、蝉といえば、寒蝉鳴で、立秋の次候ですが、これは宣明暦では、末候です。セミは長い年月を過ごして土よりあらわれます。これは、五行説の象徴としても意識されてるのかもしれません。

 蜩と寒蝉、前者がヒグラシ、後者がツクツクボウシみたいです。ここは、よくわかりませんが、セミは、秋を告げるものとして、陽の極が、陰に移り始めるキザシとして、夏至の次候に相応しいのかもしれません。

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