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表現再考:豺乃祭獣 山犬が捕らえた獣を並べて食べる

 霜降の初候、本朝では、まさにそのままの霜始降ですが、宣明暦では、山犬が捕らえた獣を並べて食べる、豺乃祭獣です。

 宣明暦では、春の雨水の初候、獺祭魚や秋の処暑の初候、鷹乃祭鳥、など、動物の姿に、ひとの風俗を投影したものがいくつかあります。

 中国の宣明暦は、本朝のものと比べると、自然の中で暮らすひとびとの息遣いを思わせてくれる印象があります。


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