9/29 レポート

おはようございます。
金曜日のマーケットは大注目のPCEデフレータの内容が好ましかったことから
上昇して始まりましたが、最終的にはほぼ横ばいで終了しました。

【米国市況】S&P500が反落、NY連銀総裁発言が重し-149円台前半

株価の重しとなったのはニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言とのことですが
この発言のどこが重しなんだろう。。。と個人的には思います。

以前から金利はしばらく高水準で維持するというのはFRB高官が言い続けているんですが。。。
よほど市場関係者は金利について楽観的になりたいのかなと。

ニューヨーク連銀総裁、米利上げが既に完了した可能性を示唆

金曜日の大注目だったPCEデフレータですが、ほぼ予想通りの数値となりました。
順調にインフレが鈍化してきている印象です。
サービスも前月よりも下げていますし、なかなか下がってこないハウジングも若干ですが下げました。

これで、先日のFOMCで示された予想との対比は
PCE   3.3% Vs. 3.5%(8月実績)
コアPCE 3.7% Vs. 3.9%(8月実績)

と、順調に達成可能性が高まったと思います。

8月米PCEコア、前月比0.1%上昇にとどまる-前年比3.9%上昇

これらを受けて11月の利上げ確率が後退したほか、来年の利下げ時期が早まる確率が上昇しました。
こんな記事も出ていますし、ほんと懲りないなぁと。。。

私は依然として11月利上げは想定していますし、来年の早期の利下げはないものと思って準備していきたいと思います。

FRBのインフレ予想、すでに悲観的過ぎとの声ーコアPCE鈍化で

最近の長期金利の上昇には連邦政府機関の閉鎖危機がありましたが
一旦つなぎ予算案が可決したとのことで、回避に向けて前進しています。

米下院、つなぎ予算案を可決-連邦政府機関の閉鎖回避へ前進

為替もほぼ横ばいで終わりました。
アメリカの金利上昇の激しさの陰に隠れていますが、日本の長期金利も上昇しています。
そろそろ日銀の動きがクローズアップされてくるかなと思っています。

緩和出口での一時的な赤字や債務超過、政策運営損なわれず-日銀総裁

原油は若干下落しました。
現在の世界の原油生産量の1位はアメリカです。
シェール生産が増加していることで、原油価格の上昇に歯止めがかかって欲しいなと思っています。

米原油生産、過去最高に近づく-テキサスのシェール生産が急増

FACTSETでの通期EPSの前回比は
2023年 +0.04%
2024年 -0.04%

バリュエーションは、S&P500の12ヶ月先PERは17.9です。
このPER は5年平均の18.7を下回りますが、10年平均の17.5を上回っています。

これらを総合した予測ですが
S&Pの
2023年末の株価見通しは4,428.96(前回比 -0.04%)
2024年末の株価見通しは4,731.14(前回比 -0.05%)
です。
現在の株価と比較すると
2023年末の株価見通しで+3.18%
2024年末の株価見通しは+9.37%

です。

来週も重要指標の発表が控えていますが、金曜日の雇用統計は注目です。

いよいよ注目がQ3の決算発表に移ってきます。
センチメントは若干盛り返してきています。
Q3の決算次第では上にも下にもいきます。

株式の騰落率的には最悪期の8月、9月が終わり
ここからは上昇率が最も高くなる時期に突入してきます。

ただ、まだまだ予断は許さない状況です。
私的には10月のどこかで買いをいれたいなと思っていますが
決め打ちはせずにとにかくデータをしっかりと見極めていきたいと思います。

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