目標設定とその評価の進め方

先週在籍している会社の上長とのパフォーマンスレビュー(年間目標の結果確認のための面談)があった。評価面談を振り返っていろいろと感じたことがあった。今日は目標設定とその評価の進め方について、私が感じるポイントをnoteに記したいと思う。

目標設定のポイント

目標設定の話をする前に、読んで下さる方のために、前提について少しだけ触れておこう。私は米系製薬企業の日本法人で勤務している。評価期間は毎年1月~12月となる。ただ実際には、毎年1月に目標は設定するが、評価は11月から開始されるのが一般的(つまり最終確定が12月)となっている。

目標は、Job Description(職務記述書)に基づき、Stretch Goal(少し手を伸ばさないと届かないゴール)を社員自らが設定することになっている。

また目標は「SMART」に設定すること、とされている。
SMARTとは、

S:Specific(具体的に)
M:Measurable(測定可能な)
A:Achievable(達成可能な)
R:Related(関連のある)
T:Time-Bound(時間制約がある)

の頭文字をとった目標設定におけるキー要素のことである。
(詳細は検索するとたくさん出てくるので、そちらをご参照ください。)
これに従って3つ程度の目標を設定することとなっている。

私は、非営業部門に属しているため、営業的なノルマ(数字)はないが、極力測定可能な形で目標を設定するようにしている。それは、第三者(上長やシニアマネジャー陣)が私の目標を見た場合に、どういう状態になっていれば目標を達成したと言えるのか?を明確にすることで、Goalを明確にし、ひいては正当な評価を得るためである

では、実際にどのような目標を設定するのか?いくつか記載してみる。

例)
8月末までに社内システムAに機能Bを追加し、11月末までに業務効率を30%改善する。

書くことは簡単だが、次のような話になる。

「じゃあどうやって、業務効率が30%改善したことを測るのか?」

方法としては、システムを使っているメンバーにアンケートを取ってみる。自分自身がユーザーでもあれば、計測してみる。などができるだろうか。

ただ、数字的なノルマを持たない部署にとって、いかなる目標もMeasurableにすることは、難しい部分もあるように感じるのもまた事実だ。 

しかし、大切なことは、目標を「To Do」だけで終わらせないことだと私は思う。すなわちこの事例でいえば、「8月末までに社内システムAに機能Bを追加する。」をゴールに設定しない方がよいと私は思う。この事例の場合、あくまで「システムへの機能追加」は、業務効率化のための1つの解決策にすぎないからだ。

目標設定時は、上長との面談もある。60~90分かけて目標についてSMARTを確認する。いわば目線合わせだ。そうすることによって、私がこの目標で何を達成したいのか?をクリアにし、合意することができる。このプロセスも正当な評価を受ける下準備として大事なプロセスだと私は感じている。

パフォーマンスレビュー(評価)の進め方

では、パフォーマンスレビューはどのように望めばよいのか?

まずは目標に対しての自己評価から行う。目標に照らし合わせて自分が立てた目標をレビューする。

・ 目標は達成できたと言えるか?
・ 何を以て「達成できた」と言えるか?
・ 未達であったとすれば、その理由は何か?
・ 未達だったとしても、自分が部分的に達成できたことは何か?
・ 達成/未達に関わらず、目標を進める中で何を学ぶことができたか?

レビューにおいても、考え方は目標設定の時と同じだ。第三者が客観的に自分のパフォーマンスに対するコメントを見た時に、それが評価に値する妥当なものかどうか?を明確にすることが大切だと思う。

ポイントは、「何を達成したか?」ではなく、「どのようにして達成したか?」だ。また未達の場合は、未達原因を分析するのではなく(もちろんそれも重要ではあるが)、目標の中で"部分的に"達成できたことに対して、「それをどのように達成したか?」を書くことが重要である。そうすることによって、目標の当事者でない第三者(主に上長)が評価を決める時に具体的な「理由」を持って、評価を高める支援を行うことができる。

また、目標には記載されていなかったが、他に得られた価値(例えばチームワークの醸成、自己成長、新たなる可能性 など)についても触れることで、よりポジティブ(前向き)な印象を第三者に与えることができると思う。

とにかく、ポジティブに、真摯に、自分がこの1年間でやってきたことと向き合い、どういった価値をチームやメンバーに与えることができたのか?を内省することが大切だと思う。

無論だが、これを端的に、かつ理解できる言葉で、明確に伝えること。つまり適切な形でアウトプットすることも大切なスキルだ。この点は、私自身まだまだだと感じる。これからもこのnoteでアウトプットを続けることで、訓練していきたいと改めて感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?