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キャリア ✖️ 株式投資 | レカネマブ承認から見えた私の投資戦略

こんにちは!今日のnoteは株式投資について書いていきます。

マガジン「私の株式投資」を始めてから2本目の投稿です!まだまだ株式投資については小学1年生といった感じです^^;

いやぁ〜それにしても、ここ最近は株の話題で事欠かない状況が続いていますね。日経平均がバブル期以来の高値をつけてからも、その勢いは下がる事なく、順調に上がり続けています。

日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)

でもですね、自分が保有する個別株がどうか?というと、必ずしもこんなに順調に右肩上がりではないのです。。上がっている株もあれば、期待していたほど上がっていない、いやむしろちょっと下がったものもあります。

ここで示されているのは、あくまでも平均。しかも、ユニクロのような大型の株価の影響を大きく受けているのです。

じゃあどうすればいいの?何から買えば値上がりが期待できるの?ってことを考えていってたどり着いたのが、私自身の過去のキャリアから紐解く投資戦略でした。

正直最初は、全然興味が湧かなかったんですよね、日本の製薬会社に投資するなんて。医薬品業界で仕事をしていると肌感覚的にわかるのですが、この分野では圧倒的に外資が強い。ファイザー、ロシュ、ノバルティス、サノフィといった国際的な製薬会社に比べ、日本企業は武田薬品がようやく10位以内に入るかどうかってくらいの規模なんです。

また研究開発の面から見ても、日本企業に革新的な製品を生み出せるだけの資金やネタ(開発品目)が少ない。そういった観点からも、最初は正直期待をしていなかったのです。

ですが、とあるきっかけで私はある製薬会社の株を買うことにしました。その会社とはエーザイ。「チョコラBB」とかで有名ですよね?そう、あのエーザイです。

今日のnoteでは、そんな私の具体的な個別株の購入エピソードについて書いてみたいと思います。

人生一度は経験したい大型新薬のLaunch発売


製薬会社に勤める人なら何度も思ったことがあると思います。革新的な医薬品の発売に携わってみたい!その治療分野におけるGame Changerになって、今までの治療を大きく変えたい!患者さんが笑顔になっていくのをもっとみたい!と。

日本でも毎年多くの新しい医薬品が承認され発売されています。ただ、従来の治療を大きく変革し、業界全体に大きなインパクトを与えるような薬が世に出てくる頻度は、実はそれほど高くないです。言ってしまえば数年に1回あるかないか

近年の大型新薬の代表格は「オプジーボ」でしょう。2014年に小野薬品から発売されたこの薬は、創薬者でもある京都大学の本庶先生がノーベル医学・生理学賞を受賞されたことでも話題になりました。実際この薬は、がん治療の分野において大きなインパクトをもたらし、今なお売上ベースでも日本で最も売れている医薬品となっています。(2022年の医療用医薬品売り上げランキングでは1位。)

いやね、このオプジーボ、何を隠そう私にとっては実は他人事じゃなかったんですよね。当時働いていた会社で度々小野薬品さんに営業に出かけていたんです。それもがん領域・・・・に関する商品のお話で。^^; でも当時は、株式投資なんてやっていなかったですし、ちょうどこの薬が発売される直前のタイミングで、私が職場を退職したこともあって、その後全く気にもしていなかったんですよね。でもまさかその数年後に、こんなにも話題になり、売れ続けるなんて、、、夢にも思っていなかった。。。

その時やっぱり感じたのは、やはり後悔でした。

あぁ、あの時株買っておきゃよかったなぁ・・・

って。

製薬会社を並べて株価を見ていたら


話は戻って2023年5月です。いったん気になっていた株、私の生活圏内にある株は買い終わって、さぁじゃあ次、どうするかな?って思ってですね。そこで、とりあえず見てみたんですよ、日本の製薬会社の株を。

正直全く期待していませんでした。買いたいと思える株に出会えるなんて。武田薬品、第一三共、アステラスとまぁ順番に見ていったわけですよ。どれも上がったり下がったり。まぁこんなところだろうね、やっぱり日本企業は難しいな。って確かめるように見ていったのです。

で、エーザイの株を見た時に、「ん?!」って思ったんですよ。

何これ!?めちゃくちゃ上がってるやん。
しかも、上がり方がちょっとすごない?

って。

なんでこんなことになってんのかな?と思い、決算説明会資料を見に行ったのです。そしたら「レカネマブ」という新しい薬の売り上げを成長戦略の柱に置いていることがわかりました。

どこかで聞いたことあるな、「レカネマブ」。って思ったんです。ちらほら日経メディカルとかで見かけた気がしていたんだと思います。調べてみると、アルツハイマーの薬だということがわかりました。ここでビビビって来たんです。

業界にいる人なら有名な話ですが、「エーザイ」といえば、「チョコラBB!」ではなく「アルツハイマー」の会社なんです。

「アリセプト」という薬があって、それがずっーーと長い間、唯一の治療薬としてこの分野を支えてきたんですね。つまり、エーザイはまさにこの分野のパイオニア

そのエーザイが、成長戦略の柱に据え置くレカネマブ。そこには並々ならぬ想いがあるということが、決算資料からひしひしと感じ取れたんですね。

アルツハイマーは認知症の1つで、脳の機能に関わる疾患であり、最も治療薬開発が難しいとされている分野の1つです。薬剤開発の観点から言えば、"ブルーオーシャン"ではあるのですが、問題は効果性の高い治療薬を開発するのがめちゃくちゃタフな領域ということ。でもそれだけ多くの患者さんが新たな治療を待っている領域でもあるということなのです。

エーザイ X アルツハイマー X 自社品レカネマブ

これは、オプジーボ以来の衝撃になるぞ!って直感的に思ったんですよね。

株価チェックした日(多分先週くらい)には、既に十分なまでに上がりきっており、ぶっちゃけ1株9,000円近くしたんです。既に高い!
私がそれまで保有してきた株の2倍も3倍もする価格です。
でもこれは間違いなく「買い」だぁ! えぃ!!

ポチッ!!

急伸するエーザイの株 | Google Financeより引用

その後、株価は株式相場全体の影響も受け、激しく乱高下しましたが、事情を知っている・・・・・・・・私には全く気になりませんでした。これは間違いなく上がる!FDAの正式承認は必ず降りる!どこかそう信じれたのです。

そして、ついにこの昨日、このニュースを聞くことになったのです。

明日、月曜の相場が楽しみすぎます!!!

個人投資家がアナリストに勝てる唯一の方法


タイミングが良いことに、ちょうどそんな動画がPIVOTで配信されていました。

サムネイルに書かれている内容からは外れますが、この動画の中で紹介されている買い方の手法に、自分がよく知っている会社や業界の株を買うことが、アナリストに勝てる唯一の方法だといった話があります。

今回の私の事例は、まさにコレだったんです。

そもそも、多くの人にとってのエーザイは、単なるチョコラBBの会社です。それをきっかけに、エーザイの株価を見ようなんてまず思いません。

ですが、業界の人であれば話は別です。少なくとも、エーザイといえば、医療用医薬品の分野において、日本においてはメインプレーヤーの1社です。ですので、チャートにアクセスすることはできます。その上でなぜ上がっているのか?なぜ下がっているのか?を自分の知識と決算報告書を読み解いて見ていけばいいのです。これができるのは、業界で働いたことがある人、サービス利用者、あるいはその知人だけ

ちょっと前に、アメリカ半導体大手エヌビディアの株価が1日で一気に1.3倍になったことが話題になりました。

上がり続けるNVIDIAの株 | Google Financeより引用

私は半導体分野に全く詳しくないので、こうなることなど微塵たりも知りませんでしたし、ニュースで話題になって、企業名すら初めて知ったというのが事の顛末です。

ですが、もし私が半導体関連、あるいはその周辺分野(たとえば生成AIやもっと広くとればアプリ領域)で働いていたとすればどうだったでしょうか?

半導体の需要がどれほど高まってきているのか?そもそも半導体の供給不足が今どれほど深刻なのか?各社の決算資料等を見れば、直感的にわかったははず。だとすれば、これは今がバーゲンセールだといとも簡単に気づいたはずです。

アナリストも含め、多くの人は数字・・を見て、株が割安・割高、今後の成長性が見込める・見込めないと考えます。

ですが、実際にはその裏にドラマ・・・があるのです。新製品にかける想い、数字では言い表せない自信、従業員や消費者の横顔。

そんなものが感じられる商品、サービスに私は今後も投資を続けていきたいと思います。

「レカネマブ」が多くのアルツハイマー患者さんの希望の星になることを願って✨

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