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カイ・フランクの永遠の名作『キルタ』

有名なイッタラ社の『ティーマ Teema』という
食器シリーズ。
1981年から現在も製造されている
憧れの北欧食器です。
デザインはシンプルに洗練されていて
どのお料理とも合いやすく
どんな食卓にも使えてしまう
ミニマリズムの最高峰。
 
このティーマの前身として
『キルタ Kilta』がありました。
イッタラに統合される前のアラビア社により
1950年代から74年まで製造され、
今でもフィンランドで愛されています。
 
キルタはティーマよりも厚みが薄く、
フォルムは少し丸みを帯びた感じ。
一番の違いはその素材で、
磁器ではなくキルタは陶器製であったこと。
そしてキルタには
やわらかい発色をする特別な釉薬が
使用されていました。
 
並べてみると
キルタはイエローもグリーンも
ほっとする愛らしい色合い。
手に持ってみると
ぬくもりを感じる優しいデザインだと
気が付きます。
 
キルタもティーマもデザイナーは
カイ・フランク(Kaj Frank 1911-1989)。
「フィンランドデザインの良心」
と呼ばれている方です。
それまでのディナーテーブルの概念を変えて、
質もよく万能な食器を考案することで
「キッチン革命」を起こしたと言われています。
アラビア社のキルタ。
ティーマも素敵ですが
キルタも集めて使ってみたい
ヴィンテージ食器のひとつですね。

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